息子を亡くした女性
2017年8月に、
トリシア・J・ベルストラさんの、
息子さんが亡くなりました。
ある日飛行機に乗っていたトリシアさんは、
体調が優れず声をかけてきたCAに水を頼みます。
別の若い男性CAが水を持ってきた際、
彼女は「息子を埋葬するために故郷へ帰るの」
という話をしました。
すると男性CAは水とダイエットコーラ、
氷の入ったグラスと共に、
お悔やみの言葉を述べてくれたそうです。
目的地に着いて降りようとするトリシアさんを、
先程の男性CAが呼び止めました。
彼はトリシアさんへ、
1枚の紙ナプキンを手渡します。
そこには長文のメッセージが、
一面にびっしりと書かれていたのです。
紙ナプキン
実は男性のCAも、
2004年にお兄さんを亡くしており、
息子さんを失ったことで、
今も悲しみにくれているお母さんの姿を、
見てきたそうです。
しかし彼によれば、
未来へ新しい命を産みだすことができるのは、
母親という存在だけだと言います。
なのでトリシアさんの役目は、
まだ終わっていません。
男性CAのお母さんは、
心の痛みを完全に消すのは難しいと気付き、
今は自身をゆっくり癒しているとのこと。
トリシアさんも無理をせず、
喜びを感じることへ一生懸命になって欲しい。
トリシアさんが人生を全うする姿を、
息子さんに見届けてもらうためにも、
自分のことを責めるのはやめるよう説いています。
このつらい出来事を乗り越えられれば、
今までより更に強い自分になれるので応援している、
といった内容のメッセージでした。
みんなのコメント
紙ナプキンに書かれていた心のこもった言葉に、
トリシアさんの目からは涙があふれました。
この飛行機で起きた素敵な出来事を、
Facebookに投稿した所、
様々な人からコメントが寄せられました。
・なんて素晴らしい話だ。
・涙が止まらない。
・見知らぬ人から、とても偉大な言葉を受け取ったね。
・負けないで。息子さんの分まで生きるのよ。
トリシアさんは紙ナプキンに書かれた、
名前も知らない男性CAからの言葉に救われます。
彼女はこれから悲しみに暮れる日々を、
何度も繰り返すことになるでしょう。
しかしそのたびに、
もらった紙ナプキンを読んで、
1人の青年がトリシアさんの幸せを、
祈ってくれたことを思い出すでしょう。