へその緒が取れない子猫
今回ご紹介する子猫は名前を「セレーネ」と言い、
当時はまだ生後数日の赤ちゃんでした。
オレゴン州の路上にいる所を発見され、
地元の動物愛護団体に所属している、
シェルビーさんという人の手によって、
母猫と共に保護されました。
セレーネは小さくて未熟な体をしており、
母猫からは育児放棄されてしまいました。
しかし希望を捨てなかったシェルビーさんは、
セレーネを助けるため精一杯尽くすことを決意。
そんな中、セレーネには未熟な体以外に、
もう1つ大きな問題を抱えていました。
それは普通なら生後3〜4日で取れる、
へその緒が取れないという問題です。
しかしこの後、
彼女は魔法のアイテムによって救われるのです。
魔法のアイテム
「生後2週間半を過ぎてもセレーネのへその緒はついたままで、次第に付け根が裂けて真皮が露出した状態になりました。もしかしたら彼女は、へその緒の痛みにずっと耐えていたのかもしれません。」
シェルビーさんはこのように話します。
このままでは、
傷口がどんどん酷くなると考えたシェルビーさんは、
セレーネに「セーター」を着せました。
それはシェルビーさんが靴下を切って作った、
セレーネ用のセーターです。
シェルビーさんの愛情がこもったセーターに包まれ、
セレーネは安心した様子を見せています。
そのおかげか傷口も癒え、
順調に回復していきました。
その後のセレーネ
シェルビーさんの話によると、
セーターを着せてから数週間で、
セレーネは以前とは比べられないほど、
元気になったそうです。
その後はセレーネと別の日に保護されていた、
3匹の子猫たちとも仲良く遊ぶようになったとのこと。
その一方で避妊手術が施された母猫は、
施設で里親のお迎えが来るのを待っています。
「セレーネは順調に成長しており、体重もこの数週間で500g以上増えました。彼女ならきっとこの先も困難を乗り越え、更に愛らしくて立派な猫へと成長していくことでしょう。」
シェルビーさんはこう語っています。
セレーネがいつまでも元気よく、
幸せに暮らしていけると良いですね。