死んだはずの猫
『バート』という名前の猫は、
フロリダ州の路上で車に轢かれてしまいました。
大怪我を負い、
ピクリともしなくなったバートを見て、
飼い主の女性は死んでしまったと思い、
彼を土の中に埋めました。
ところがそれから5日後、
信じられないことが起こりました。
死んだとばかり思われていたバートが、
瀕死の状態で路上をさまよっているところを、
近所の人に発見されたのです。
住民の通報を受けて、
地元の動物愛護団体が動きました。
動物愛護団体のスタッフが駆けつけた時、
バートは事故の衝撃で顎の骨が曲がり、
目にも大きな傷を負っていました。
奇跡の生還
バートは土の中で息を吹き返すと、
少しずつ埋まっていた土をかき分けながら、
地上に這い上がってきたようでした。
発見された時はすでに事故から5日が経過し、
彼はひどく衰弱していました。
バートは愛護団体が運営する施設で、
目の治療を受けました。
治療を終えたバートは次第に元気を取り戻し、
数日後には自力で餌を食べられるまでになりました。
「私たちはバートが日に日に回復していく様子を見て、とてもうれしい気持ちになりました。彼は元気になると、頭を振りながら大声で元気になったことを知らせてくれたのです。」
愛護団体のスタッフはこう話しています。
奇跡の猫
このバートの身に起こった出来事は、
世界中のメディアに取り上げられました。
バートはいつの頃からか、
「奇跡の猫」と呼ばれるようになり、
施設にはバートを一目見ようと、
世界中から多くの人が押し寄せるようになりました。
現在バートは、
動物愛護団体に所属する女性に引き取られ、
そのお家で幸せに暮らしているそうです。
奇跡の生還を果たし、
自らの力で幸せを勝ち取ったバートは、
新しい家族と共にたくましく生き抜くことでしょう。
いつまでも幸せが続くように願ってやみません。