裁判所犬
事件や事故の被害者や目撃者が証人となり、
裁判が行われる法廷で証言をする事は、
誰にとっても勇気が必要な事です。
「後で恨まれるのではないか」
「上手く話せるだろうか」
そのような不安を解消できないまま、
証言台に立つ人が多くいます。
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そんな人々の不安な気持ちを落ち着かせ、
自信を持って証言台に立てるように、
証人たちを補助する役割のワンちゃん達が、
アメリカにいるそうです。
彼らは特別な訓練を受けており、
その仕事内容から「裁判所犬」と呼ばれ、
多くの裁判で活躍しています。
不安を癒す
裁判所犬の主な役割は、
不安な気持ちになっている証人の側で、
静かに寄り添い、
落ち着かない心を静めることです。
証人には性犯罪の被害に遭われた方や、
殺人事件の現場を目撃してしまった方、
息子さんを殺害された母親などです。
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証言をする上で、
彼らは様々な不安を抱えています。
そんな彼らの心の負担を、
少しでも軽くするために、
優しい表情で裁判所犬は癒しを与えます。
他にも裁判所内を巡回して、
怪しい不審人物を見つけたら警備員を呼ぶ、
という仕事も任されています。
エリー
裁判所犬になれる犬種は盲導犬と同じく、
ゴールデン・レトリバーかラブラドール・レトリバーです。
特別な訓練を2年間受けた彼らは、
ようやく正式な裁判所犬として認められます。
初めて裁判所犬が生まれた2004年から、
今までに87匹の犬が訓練を受けた後、
アメリカの28州で活躍しているそうです。
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2004年に初の裁判所犬となったエリーは、
今も現役で大活躍しています。
裁判所犬によってもたらされる効果は絶大で、
証人の血圧を下げたり、
不安を和らげたり、
といった事が確認されています。
彼らがもっと人々の注目を集め、
いずれ世界中の裁判所で活躍する事を願っています。