トランスジェンダー
男性であるトリスタン・リーズさんが子供を出産しました。
彼は女性の体と男性の心を持ったトランスジェンダーで、
現在はホルモン治療により男性として生きています。
そして、同じく男性であるビフ・チャプロウさんと同性婚をしました。
女性の生殖器を残していたトリスタンさんは、ビフさんの子供を妊娠。
その事をネット上で公開すると、誹謗中傷が寄せられたり、
匿名で赤ちゃんの靴を贈ってくれた人などもいました。
応援してくれる人の中には「相談したい」というLGBTの人も多く、
妊娠中はホルモンに関する質問を受け付けたそうです。
出産した赤ちゃんとは別に、彼らには子供が2人います。
ビフさんはその2人の子育て中に思った事を、ブログに書いています。
お父さんとお母さんの性別
ビフさんがいつも子育てで嫌な気持ちにさせられるのは、
『お母さん』と『お父さん』という言葉が、役割よりも性別により決められている事です。
子供と出かけた時には、『ベビーシッターをしてるのか』と度々聞かれるそうです。
どうやら子供の世話をしているビフさんの姿は、
他人から見て父親とは認識されないようです。
ビフさんがいつも家族のためにやっている事が、
他人の思う父親像とあまり重なっていないせいでしょう。
ビフさんは父親という役割を守らずとも良いという考えですが、
人々の中には彼らの事を聞いてその考えを批判してくる人もいるでしょう。
子供達は現在、ビフさんを『お父さん』と呼びます。
彼はその呼び方を気にしていません。
しかしビフさんは性別上女性ではなくとも、
間違いなく子供達の『お母さん』でもあると主張しています。
ネットの反応
トリスタンさんとビフさんが持っているFacebookのアカウントには、
様々なコメントが寄せられています。
・出産おめでとう!あなたの顔には愛情があふれていますよ。
・私の国はあなたたちのような生き方を受け入れないだろうけど、祝福したい!
・あなたたちの例が、すべてのトランスジェンダーに当てはまるワケではない。でも、とてもパワーをもらえる話だ。
LGBTの人たちを取り巻く環境は、依然として厳しいものです。
そんな中で、トリスタンさんとビフさんの生き方は、勇気をもらえるでしょう。
彼らはどこよりも幸せな家庭を、これから5人で目指していきます。