健気なワンちゃん
ある日、ゼウスというワンちゃんの飼い主さんであるドロヴィーさんは、
精神的にすごくつらいと感じる出来事があり、うずくまって泣いていました。
そんな時、トントンと自身の膝を何かでつつかれている感覚に気が付きます。
「じゃがいもあげる。これ食べて元気出して!」
見るとそこには、このように語りかけているかのようなゼウスの姿がありました。
悲しみに深く沈んでいたドロヴィーさんでしたが、
ゼウスの運んできたじゃがいもを見ておもわず笑ってしまいました。
小さな親友がこんなに自分を心配してくれているのだから、
いつまでも泣いてられないとドロヴィーさんは元気を取り戻しました。
しかし、それから数ヶ月後の彼女はまたつらい心境に陥っていました。
すると、ゼウスはじゃがいも2つに空の薬容器2つ、
エンボスパウダー(工作用の粉)の容器1つをプレゼントしてきました。
それは彼女の悲しみを溶かしてくれる、
どんな処方箋よりも素晴らしい愛犬の優しさだとドロヴィーさんは言います。
優しい処方箋
飼い主さんの感情に対して、ワンちゃんはとても敏感だと言われます。
その悲しみは直接伝わり、
ワンちゃんは本能に従って人間の痛みをやわらげようとしてくれるそうです。
それは飼い主さんだけに限った話ではありません。
ある研究結果によると、
悲しんでいる人に対してなら誰でも慰めようとする習性があるとのこと。
悲しむドロヴィーさんを見た事でなんとか励まそうと考えた結果、
精一杯の答えがじゃがいもというのは可愛らしいですね。
きっと普段から、ドロヴィーさんが愛情を持って接しているのでしょう。
この子のドロヴィーさんを見つめる優しい目に癒されます。
これからも長生きして、彼女らがずっと一緒にいられるように願っています。