マスティフという大型犬のの子犬であるウィローは、
スイマーパピー症候群という障害を持って生まれてきました。
スイマーパピー症状群の子犬は、胸元が平らで4本の足が広がった状態になり、
歩くことはもちろん頭を上げることさえできません。
通常は生後3週間ほどしか生きられないといわれているので、
安楽死させられることも多いとされています。
ウィローの場合も、ブリーダーは安楽死を考えたそうです。
そこでブリーダーはSNSにウィローの写真を載せ、
引き取り手がいなければ安楽死をさせるとあえて綴ったのです。
そんな投稿を見つけたのは、動物愛護団体
「2nd Chances Rescue in Norco」のジェニファー・ウイリアムスさんでした。
ジェニファーさんとの出会い
ジェニファーさんはすぐにウィローを引き取り、
動物のリハビリを行う「アニマル・アキュスコープ・セラピスト」の
ジーナ・グッドさんのところへと連れて行きます。
専門家の元へ連れて行かれたウィローは、治療2日目で立ちがりました。
そして、5日目には補助なしで歩くことができたのです。
そればかりか、走ろうとする素振りすら見せたのです。
歩きたいという強い意志がそうさせたのでしょう。
リハビリ治療とウィロー自身の努力もあり、症状は驚くほど良くなりました。
そしてなんと、今では普通のワンちゃんと変わらないほど動けるようになったのです。
掴んだ幸福
動けるようになっていくと、少しずつ鳴き声も聞かせてくれるようになりました。
「ウィローの声はとても可愛いのよ」と、ジェニファーさんは話します。
新しい家族の愛情をたっぷり受けて、
ウィローはまるで病気など初めからなかったかのようにすくすく育ちます。
また、ロッキーという親友もできました。
動けず、安楽死寸前だったウィローは見事に病気を克服したのです。
ウィローは体が大きいだけではなく、
心まで広くおおらかな性格と強い精神の持ち主だったのです。
ウィロー自身の頑張りが、自らの幸運を呼んだのでしょう。