ある日のこと、オーストラリアで牧場を経営しているサリー・ウェブスターさんは、
買い物から自宅に帰って来ました。
すると、何とリビングに『牛』がいたのです。
いくら牧場を営んでいるとはいえ、家の中に牛を入れる人はいないと思います。
カーペットでくつろぐ牛の姿に、
ウェブスターさんは思わず二度見してしまったそうです。
その牛は家の物には一切触れず、大人しく待っていたそうです。
さてどうしてこの牛は、リビングでウェブスターさんを待っていたのでしょう?
ベリル
この牛は、ウェブスターさんが飼育している「ベリル」という名前の牛ですが、
普段は外で生活しているとのこと。
この日はなぜか、リビングでウェブスターさんを待っていたようです。
何か訴えたい事でもあったのでしょうか?
ベリルはいつも外から家の中を眺めていたそうです。
「まさかカーペットでくつろぐベリルの姿を目撃するとは思いませんでした。元気が有り余っているようです。」
と、ウェブスターさんは話します。
犬の兄弟
ベリルは、リビングでみんなと一緒にくつろぎたかったのかもしれません。
そしてウェブスターさんは、決してベリルを叱ろうとは思わなかったそうです。
それにはもう1つ理由がありました。
ベリルは赤ちゃんの頃から、同じ頃に生まれた2匹の子犬と一緒に成長してきました。
そのせいか、まるでワンちゃんのような行動をするそうです。
自分は犬だと主張するために、みんなのいるリビングに入ったのかもしれません。
今もベリルはワンちゃん達と仲良しで、時々外で一緒に遊ぶこともあるそうです。
ベリルのその後
みんなと一緒にいたいと思うベリルですが、残念ながら外へ出されることになりました。
そのまま室内で飼うわけにはいきません。
少し残念そうにしているベリルに、
ウェブスターさんは首を撫でたりすることで機嫌を取ったとのこと。
ベリルが寂しがっていると知ったウェブスターさんは、
今まで以上に愛情を注ぐようにしました。
みんなと一緒にいたいために、家に侵入してしまうほど元気なベリル。
これからもウェブスターさんや仲良しのワンちゃん達と一緒に、
元気に成長して欲しいですね。