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海底で暮らす友達を30年以上、毎日訪ね続ける男性からの恩とは?

アイドル「頼子」

東シナ海・南シナ海に生息している「コブダイ」。

日本では南部太平洋で見られる魚です。

コブダイは雌性先熟で子魚の時は雌、体長50cmを越えると雄になります。

その特徴的な大きな瘤からコブダイと呼ばれていますが、成長すると1mほどにもなり、

厳つい顔をしています。

波左間水中公園には、ダイバーの方々に人気があるコブダイのアイドル「頼子」がいます。


房総半島の南端・千葉県館山市にあるこの公園には、

水浸17メートルの海底に海の神様を祀る全国唯一の海底神社「洲崎神社」の分社があり、

そこで頼子は暮らしています。

なぜ頼子がここに住み着くようになったのか?

それは神社の管理を任されている、

ダイビングショップ経営の「荒川寛幸さん」の存在があるからです。

傷だらけの頼子

荒川寛幸さんがいつものように海底神社へ潜ると、

傷ついて疲れ切ったコブダイがいました。

荒川さんは、弱り切ったコブダイに餌であるカニを与えます。

その餌のおかげで元気を取り戻したコブダイは人間に心を許し、

荒川さんが潜るたびに姿を現すようになったのです。


親しげに寄って来るコブダイに荒川さんは「頼子」と名付け、

強い信頼関係で結ばれていきました。

そしてなんと荒川さんは、ゴーグルとボンベを外して頼子にキスができるのです。

頼子は荒川さんのことが、本当に大好きなのですね。



友情ドキュメント

頼子のことを嬉しそうに語る荒川さん。

まるで海の中にいる恋人のもとへ会いに行くのが、楽しみでしょうがないようです。

また頼子も嬉しそうに荒川さんに寄り添って行きます。

厳つい顔のコブダイですが、とても可愛らしく見えます。

コブダイは卵を産んだ後、成長して瘤が張り出して雄になります。

頼子は雄のようですが、荒川さんの前では恋する乙女のようですね。

コブダイの寿命は20年位とのこと。

30年の付き合いなら頼子は老魚ですが、

神社の守り主として荒川さんとの交流が少しでも長く続くと良いですね。