分離不安症のワンちゃん
「分離不安症」という心の病をご存知でしょうか?
人間でいえば、「依存症」にあたります。
集団で生活するワンちゃんに多い病気です。
特に気の弱いワンちゃんは飼い主さんが家を留守にすると不安になり、
ずっと鳴き続けるなどの問題行動を起こします。
独りぼっちが怖いのです。
大きな体のハスキー犬“クマ”は、飼い主が留守にすると不安になる「分離不安症」でした。
大きな体で長時間鳴かれては本人もかわいそうですが、近所迷惑にもなります。
そこで飼い主のサラさんは、新しい家族を迎えようと思いつきます。
そしてやって来たのは、子猫の“トラ”です。
トラはネット上で、引き取り手を募集されていた猫です。
大きなハスキーと、小さな子猫ではかなり体格に差があります。
この2匹の仲はどうなっていくのでしょうか?
子猫が来た結果
猫は、新しい家に馴れるのに時間がかかります。
しかし、クマとトラはとても気が合ったようです。
初めて会った日から、ピッタリと寄り添ったのです。
トラは飼い主さん達のことは怖がったものの、クマにはすぐ懐きました。
トラはクマと一緒に歩きながら足に体を擦りつけ、
姿が見えなくなると狂ったように鳴き出します。
そして、初めは興奮していたクマも、まるで母親みたいに振舞うようになりました。
いつも一緒
こうしてクマの不安は、どこかへ行ってしまったようです。
この子は自分が守ろう、と思っているのではないでしょうか?
この出会いによって、2匹がそれぞれ抱えていた不安は解消されました。
トラはクマの顔よりも小さな子猫ですが、
クマにとって大きな存在であることは間違いありません。
甘えん坊のトラと優しいクマ。
飼い主であるサラさんご夫婦に見守られながら、いつまでも幸せに暮らして欲しいですね。