コンドルのヒナ
アルゼンチンで牧場を経営しているエルガルドさんは、ある日裏庭で何かを発見しました。
彼が見つけたのは、片足を怪我しているコンドルの赤ちゃんでした。
どうやら巣から落ちてしまったようです。
「コンドル」は鷹の仲間に分類される鳥で、主にアンデス山脈に生息しています。
親とはぐれているコンドルの赤ちゃんは、とても珍しいとされています。
エドガルドさんはコンドルの赤ちゃんに「コンドリート」という名前をつけ、
片足のケガが治るまで面倒を見ることにしました。
コンドリートをいずれは野生に返さなければいけないと考えてたエドガルドさんは、
彼にコンドルの習性を教えていきます。
かけがえのない親友
現地の動物園がコンドリートを引き取りたいと言ってきましたが、
エルガルドさんはこの時「彼は自分の家にいる方が幸せだと思います」
といって断ったりもしました。
ケガが治ってコンドルの習性も覚え、
飛び方も時間をかけて習得したコンドリートとの別れの時が迫っていました。
しばらくして、彼は無事に野生へと戻っていきました。
しかし既に親友の間柄となっている彼らは、
今もたまに再会しては「ハグ」を交わしているそうです。
野生へ戻った後も仲良くしている様子に感動しました。