老猫の派遣
オハイオ州の野良猫保護施設
「Ohio Alleycat Resource(オハイオ・アリィキャット・リソース」では、
里親が見つからずに施設の中で年老いてゆく老猫達のために、
ある取り組みを始めました。
それは老猫を老人ホームへ派遣し、
高齢者の方々との触れ合いの場を設けるというものでした。
孤独に生きる老猫と同じように、
施設に暮らす利用者の方々も寂しい気持ちを胸の中に抱えています。
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野良猫保護施設の職員は、似た境遇の彼らが触れ合うことで、
お互いに心を癒し合えるのではと考えました。
みんなが幸せになれるこの取り組みは想像以上の反響を呼びました。
老猫と触れ合うことで、
多くの利用者がはたくさんの笑顔を見せるようになったそうです。
利用者の中には、猫が好きでも飼えなかった方もいたそうで、
そういう人にとっては夢のような触れ合いの時間でしょう。
猫の変化
人と触れ合う機会を与えられた老猫たちにも、変化が現れはじめました。
利用者から溢れんばかりの愛情を注がれた老猫たちは、人の温もりを思い出したのです。
優しい手つきで撫でられるうちに、
老猫たちは心の底から嬉しそうな表情を見せるようになりした。
生活環境にも変化が起きました。
保護施設で暮らしていた時は、朝起きてご飯を食べたあとは夕ご飯まで眠る、
という刺激のない日々を過ごしていました。
しかしここへ来るようになってからは、
人に抱っこされたり撫でられたりするため、のんきにお昼寝している暇はありません。
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老猫達はご飯をたくさん食べ、
若かりしころの元気を取り戻しつつあるそうです。
この保護施設では、これからもこの企画を続けるそうです。
現在は老人ホームの利用者を保護施設へご招待し、
沢山の猫達と自由に触れ合えるプロジェクトを進行中だそうです。
施設で寂しく暮らし猫達にとっても、ありがたい取り組みですね。
人の心のケアも大切ですが、
同時に人間と共に生活してきた動物の心のケアも忘れてはいけません。