泣ける

娘を肩に乗せてペンを売る父親➡︎その様子を収めた写真が人生の転機に…!

苦しい難民生活

世界には紛争や迫害から逃れ、

避難を余儀なくされている難民が数多くいます。

レバノンには2017年ごろの時点で、

人口の約3分の1にあたる100万人以上の難民がいるとされていました。

アブドゥルさんもその1人で、レバノンの首都ベイルートで難民生活を送っていました。

彼は9歳の息子と4歳の娘を育てるシングルファーザーです。


生計を立てるため、

彼は危険な路上で停車している車の間を歩き回り、ペンを売っていました。

この状況をジャーナリストが撮影し、その写真はネット上に広まりました。

そして、それが人権活動家のギスール・シモナーソンさんの目に止まりました。

彼はtwitterの力を借りてアブドゥルさんを探しました。

このギスールさんとの出会いが、アブドゥルさんの運命を変えていきます。

募金活動

アブドゥルさんは子どもと一緒にシリアの首都、

ダマスカスにあるヤムルークの難民キャンプで暮らしていました。

そこからベイルートまでの130kmの道のりを、

彼は生活のためにペンを売りに通っていたのです。


アブドゥルさんの境遇を知ったギスールさんはもう一度Twitterに投稿し、

アブドゥルさん一家の力になるよう広く呼び掛けました。

ギスールさんはアブドゥルさん一家のため、募金活動も始めました。

このことはニュースでも取り上げられ、

目標額の5,000ドル(約60万円)には30分で達成できました。

人々の募金はこれだけに止まらず、17万ドル以上の寄付金が集まったのです。



人生の転機

難民であるアブドゥルさんは銀行口座を持っていませんでしたが、

レバノン当局が動いてくれたおかげで寄付金を受け取ることができました。

寄付金のおかげで、アブドゥルさんは新しい人生を歩み始めます。

パン屋、レストラン、ケバブ屋を買い、16人の難民の働く場所を作りました。

彼の9歳になる息子さんは学校に通えるようになり、

アブドゥルさんに抱かれて眠っていた4歳の娘さんにも笑顔が戻りました。

さらに、小部屋で3人暮らしだったアブドゥルさん一家は、

アパートで暮らせるようになりました。


残った寄付金はまだシリアにいる彼の友人と、

その家族の援助に使われていったそうです。

「変わったのは私の生活だけではありません。子どもや故郷の人々の生活も助けられるようになりました。」

アブドゥルさんは募金をしてくれた人々に、深く感謝しています。

人との出会いで180度人生が変わったアブドゥルさん。

これからもその幸せが、いつまでも続くように願います。

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