50年連れ添った最愛の旦那様を亡くしたルリアさんは、
ずっと悲しみに明け暮れていました。
そんな彼女を心配したのが、孫娘のセオさん。
セオさんは獣医師として働いていました。
セオさんは「ルリアおばあさんには心の支えになるものが必要」と考え、
ペットを飼うことを提案しました。
そして、セオさんがルリアさんにペットとして勧めたのは猫でした。
しかし今までペットを飼ったことのないルリアさんは、
「猫は嫌い」とセオさんの提案を断り続けたのです。
しかし、ルリアさんはある猫と出会ったことにより、
それまでの生活が一転しました。
ミスティとの出会い
猫嫌いなルリアさんは、ミスティという1匹の猫と出会いました。
ミスティは路面電車の線路上で見つかり、
ルリアさんの孫娘であるセオさんに保護された猫でした。
ミスティはセオさんが勤める動物病院で治療を受け、
その後セオさんにルリアさんの家へ連れられました。
実はこの日、ルリアさんは誕生日でした。
そのためセオさんは、ルリアさんのお家に行ったのですが、
どうしてもミスティを置いていくことができず、
ルリアさんのお家に連れて行ったのでした。
心の支え
ミスティと出会ったルリアさんは、ミスティに夢中になりました。
ルリアさんはミスティに里親が見つかるまでの間、
自宅でミスティのことを預かることにしたのです。
1週間後、セオさんがルリアさんを訪ねるとルリアさんは、
「この子を他の人に引き渡すなんてできない。私がこれからもこの子を面倒みるわ」
とセオさんに伝えました。
この時、セオさんはルリアさんとミスティの間に、
強い絆が生まれいることを知ったのです。
ルリアさんは1人になってから話す相手もいなくなり、
とても寂しい思いをしていました。
そんなルリアさんにとって、ミスティは心の支えとなったのでした。
ふたりのこれから
最愛の旦那様を亡くしてから、
ずっと悲しみに暮れていたルリアおばあさんでしたが、
ミスティという新しい家族ができたことによって、生活が一転しました。
ミスティが一緒に暮らすようになり、
ルリアさんは笑顔溢れる毎日を送れるようになりました。
その生活は、ルリアさんを幸せにしていることでしょう。
ワンちゃんや猫などの動物には、人間を癒す力があると言われています。
ルリアさんもそんな癒しの力に救われたのでしょう。
ミスティが一緒なら、
ルリアさんはこれからも笑顔溢れる日々を送れることでしょう。