アメリカのアイオワ州に暮らしている、
マッケンジーさんとスティーブンさんのシュルツご夫妻は、
ある晩レストランに出かけました。
しかし、ご夫妻が行ったレストランは最悪のサービスでした。
注文してから食事が出てくるまでに、なんと1時間以上もかかっていたのです。
周りのお客さんは大変なご立腹のようで、食事を待たずに帰ってしまう人もいました。
そんな中でシュルツ夫妻は食事を済ませた後に、100ドルのチップを残していきました。
怒るどころかチップを残して行ったシュルツご夫妻。
何故そんなことをしたのでしょう?
最悪なレストラン
マッケンジーさんは、この時のことをSNSに投稿しました。
それによると、そのレストランは席に座って水が出てくるのに20分、
前菜が出るまでに40分、
メインの料理が出るときにはすでに1時間が経過していたといいます。
客を待たせる最悪なレストランで、
周りのお客さんたちは口々に文句を言っていたそうです。
しかしマッケンジーさんは観察の結果、あることに気づきました。
あまりにも人数が少なかったのです。
ウエイターの男の子は、1人で12テーブルとバーを担当していたのです。
とても1人でやれる仕事量ではなかったのです。
最悪のサービスの原因は人数の少なさでした。
チップ
マッケンジーさんは若い頃を思い出していました。
シュルツご夫妻も、若かりし頃はウエイターとウェイトレスでした。
「私たちもこんな感じだったわよね」
マッケンジーさんは、夫のスティーブンさんに言いました。
![](https://lovelyy.press/wp-content/uploads/2021/01/sabisu2.jpg)
「その頃の2人も忙しかったけれど、チップ欲しさに一生懸命働いたっけ。」
そんな昔話をしているうちに、2人はあることを思いつきました。
お客を怒らせている状況では、今夜は彼はチップをもらえないだろうと。
そこで、テーブルにチップを置いて帰ることにしたのです。
相手の気持ち
みんなに褒めてもらおうとして、
この投稿をしたわけではないと語っているマッケンジーさん。
ただ状況を判断する前に、
全体を理解することを忘れないで欲しいとマッケンジーさんは言います。
ご夫妻は飲食店の仕事をしていたからこそ、
彼のオーバー気味の仕事がわかったのかもしれません。
ですが私たちサービスを受ける側も、
ただ早くしろと怒るだけではいけないのかもしれません。
シュルツご夫妻のように、相手の気持ちを思いやる心も大切ですね。
無理な仕事量でお、客に怒鳴られながらも笑顔で走り回っているウエイターの彼に、
そっとチップを置いて行くシュルツご夫妻はとても素敵な女性ですね。