アメリカのモンタナ州で、
ピザの配達員をしているスティーヴン・ドノヴァンさんはある日、
配達中に通りを走り抜ける1匹のワンちゃんを発見しました。
大通りで交通量の激しい中をそのワンちゃんは走っていました。
それを見て、スティーヴンさんはそのワンちゃんを助けようと、
いてもたってもいられなくなりました。
しかし一方で、寄り道をしていたら配達が遅くなってしまいます。
彼が選んだのは仕事か、それともワンちゃんの命か?
配達員の選択
そのワンちゃんは、危なっかしい感じでウロウロしていました。
そしてスティーヴンさんは、クビを覚悟でワンちゃんを救助することに。
無事にワンちゃんを保護し、配達のために乗っていた車に乗せました。
ワンちゃんの首には迷子札があったので、名前と住所はすぐにわかりました。
そのワンちゃんの名前はスニッカーズと言い、
迷子札に書かれた住所は保護された場所から数km離れていました。
早く飼い主さんのところに届けなければと思いましたが、
彼はピザを配達している真っ最中でした。
まずは配達
スティーヴンさんはスニッカーズを車に乗せたまま、
お客さんのもとへ大急ぎでピザを運びました。
車にスニッカーズを待たせて配達を済ませると、
遅れた理由をお客さんに正直に説明しました。
するとお客さんは文句を言うどころか、
とても心温まる話だと言ってくれたのです。
しかし一方で、会社はなんと思うでしょう?
もはや、彼はこのことでクビになっても構わないと思いました。
スニッカーズとのその後
配達を終えたスティーヴンさんは、
迷子札に書かれていた住所に向かいました。
迷子札の住所に近づくと、
スニッカーズは尻尾を振って嬉しそうにしていました。
ところがスニッカーズの家族は、
最近引っ越しをしてもうこの場所には住んでいなかったのです。
しかし親切な近所の人が、スニッカーズを預かると言ってくれました。
クビを覚悟した心優しいスティーヴンさんのおかげで、
スニッカーズは怪我もせず飼い主の元へ帰ることができました。