泣ける

脱走した象のため、余命わずかのベテラン飼育員が立ち上がった結果・・・

象の脱走

今回ご紹介するエピソードは、50年以上前に上野動物園であったお話です。

当時インティラという名前の象が、

一緒に暮らしていたジャンボという象と喧嘩してしまい、

そのまま入園者側の観覧通路に出てしまったのです。


やがてマスコミのヘリコプターが近づいたことで、

さらにインティラは興奮してしまい、

飼育員の言うことも聞いてくれなくなってしまいました。

その時1人の飼育員が、ある1人のベテラン飼育員の名前を口にします。

休職中のベテラン飼育員

その飼育員の名前は、落合正吾さん。

過去にゾウ飼育班長を勤めていたベテランの飼育員で、

その時は病気のために休職していました。

落合さんは事情を聞くと寝巻きのまま動物園に向かい、病気中の人とは思えない声で、

インティラの興奮をあっという間に沈めてしまったのです。


この時の落合さん、実は重度の胃ガンに犯されており、

すでに余命も僅かでこの出来事の8日後に天国へと旅立ってしまいました。

病に蝕まれ苦しい状況の中、

それでも一緒に過ごしてきた1頭の象のために、立ち上がってくれたのです。



その後のインティラ

2012年頃に放送されたFM FUKUOKAのラジオ番組

『ヒューマンストリート』によるとその後のインティラは、

ちょうどこの時に落合さんが来たのと同じくらいの時間になると、

その方向を見つめ、耳をすましてじっと待つようになったそうです。

そして落合さんが亡くなった16年後、

インディラは上野動物園にて49歳で息を引き取りました。

最期の最期まで、インディラを想った落合さん。

そして、落合さんに会った途端に大人しくなったインディラ。

ふたりの深い絆を感じるエピソードでした。