ゾウのぬいぐるみ
垂れた耳と白い毛が特徴の「スモーキー」というワンちゃんは、
親友であるゾウのぬいぐるみと一緒に、
フランクリン郡の犬シェルターへと連れてこられました。
スモーキーはもともと飼い犬でしたが、
飼い主さんが家を失ってしまったために連れてこられたのだそうです。
スモーキーは里親の登場を待ちわびていましたが、
彼を引き取る人物は一向に現れません。
里親が見つからず時間だけが過ぎていき、
飼い主さんに捨てられて環境が変わったことも手伝って、
スモーキーは日に日に落ち込んでいきます。
元気のないスモーキーは、
親友のゾウのぬいぐるみと一緒にシェルターで過ごしていました。
そして、とうとう安楽死リストに追加されてしまうことに。
奇跡
安楽死執行を翌日に控えた2月28日、スモーキーに奇跡が訪れます。
なんと近くの動物保護団体が、スモーキーを引き取りたいと申し出たのです。
保護団体の職員が別の犬をワンちゃんき取りに来た際、
ゾウのぬいぐるみを咥えているスモーキーに一目ぼれしたのでした。
スモーキーはゾウのぬいぐるみと、一緒に命を救ってくれた動物保護団体
「I Have A Dream Rescue Organization」で幸せに暮らしています。
保護施設では元の飼い主が迎えにきてくれるまで保護する事とし、
どうしても来れなかった場合は里親に引き渡すことになっています。
ちなみに新しい保護施設に保護されて以後、
スモーキーにはたくさんの里親候補の申し出が来ているそうです。
安楽死寸前で救われたスモーキーはとても幸運なワンちゃんです。
しかし世の中には、こうした幸運に恵まれずに命を終えてしまう、
保護された動物がたくさんいます。
動物たちの殺処分が早くなくなることを願うばかりです。