ハエの卵に覆われていた子猫
とある女性が通勤途中、道端で1匹の子猫を見つけました。
近づいてよく見ると、
子猫の身体には無数のハエの卵が産み付けられています。
しかも冷たくなっており、女性は最初、
もう死んでしまったのだろうと思いました。
しかし子猫は呼吸しており、かろうじて生きていたのです。
最初は素通りしようと思っていた女性でしたが、
この生後2週間ほどの子猫を助けることにしました。
子猫を動物病院へ連れて行くと、
「この子猫は通常の1/3しか体重がない」と宣告されました。
過酷な環境で放置されていた子猫の身体は寄生虫に蝕まれており、
栄養も足りていなということから治療は困難を極めると診断されます。
再び試練
しかし、女性は子猫を見放しませんでした。
体温をあげる為にゆっくりと体を温め、栄養のある流動食を与えて回復を促します。
さらに体を洗って、ハエの卵を除去してあげました。
「トリンケット」と命名された子猫は、
女性の懸命な看病のおかげで一命をとりとめることができました。
生後1か月を迎える頃には外出も可能な状態に。
しかし生後2か月を迎えたころ、トリンケットに試練が訪れます。
強い発作に襲われ、一時的に失明してしまったのです。
獣医によると、トリンケットが生まれてから酷い状態にあったため受けた、
脳の損傷によるものだろうと判断しました。
逞しく成長
またしてもツラい状況に追い込まれたトリンケットでしたが、
幸運にも成長するにつれて、その発作は起こらなくなりました。
生後4か月目を迎えたトリンケットは過去の苦悩に縛られることなく、
とても逞しく成長していったのです。
そして人間に甘えることを覚えました。
しかし、残念なことに女性の家の先住猫との折り合いが悪く、
トリンケットはやむなく女性の知人宅に引き取られることに。
トリンケットは今、新しい家族に囲まれて幸せに暮らしています。
数々の困難に立ち向かった子猫は、立派な成猫に成長しました。
出典:reddit