野良猫の世話は近所迷惑
アメリカのニュージャージー州で暮らしている、
元海兵隊のビル・リチャードさんは動物が大好きでした。
そのため、退役してから17年間、
近所に住む野良猫のお世話を続けていました。
リチャードさんにとって、行き所の無い野良猫をお世話することは、
老後の生きがいにもなっていました。
ところが、そんなリチャードさんの行動が近所迷惑であるという理由で、
市は彼に強制退去を言い渡しました。
さらに市は、「不法に猫を自宅に連れ込んでいる」として、
リチャードさんに罰金の支払いを命じました。
しかしリチャードさんは退役後、収入が殆どありませんでした。
また、頼れる親戚もいません。
罰金を払う余裕などありませんでした。
立ち上がった人々
しかし、ある3つの保護団体がリチャードさんを救おうと立ち上がりました。
まず「J & Co Dog Rescue」という団体が、
リチャードさんの引っ越し費用を集めようと、
インターネット上で募金ページを立ち上げました。
すると「ぜひ助けになりたい」という人が次々と現れ、
必要な資金はあっという間に集まりました。
「Rescue Dogs Rock Animal Rescue」という団体も、
ネット上で生活に必要な物資を集めてくれました。
2つの団体によって、リチャードさんは無事に引っ越し費用と、
生活用品を集めることができました。
さらに、リチャードソンさんの地元にあった
「Barrington TNR」という団体も、
リチャードさん救出のために動いてくれました。
この団体は動物団体やボランティアの力を借りて、
リチャードさんが可愛がっていた野良猫全てを保護し、動物病院へ運びました。
そして猫たちの健康診断の後、猫達に異常がない事を確認してから、
みんなで引っ越しをしました。
幸せなリチャードさん
リチャードさんは愛する猫達と共に、
これまでと変わらない幸せな生活を遅れるようになりました。
以前は苦情が絶えなかったそうですが、
今の場所は元々猫のたまり場だったせいもあり、
誰も苦情を言わないそうです。
多くの人々の支えにより、
リチャードさんは猫達との暮らしを取り戻せました。
老いたリチャードさんが大切な家族と引き離されなくて、
本当に良かったと思います。
出典:ペット日和