31歳のナツメグ
イアン・フィンレイさんとリズさん夫婦の家には、
31歳のオス猫『ナツメグ』が暮らしています。
出会いは今から25年以上も前。
庭の手押し車の下に隠れていたところを夫婦が発見。
当時ナツメグは、とても痩せ細っていました。
夫婦はすぐにナツメグを保護し、獣医さんに診てもらったところ、
歯の状態から少なくても5歳と言われました。
その後、夫婦の家で共に暮らし始めましたが、
すぐに家族のように仲良くなったそうです。
そんな中で今から3年ほど前、ナツメグは死の淵を彷徨いました。
しかし、獣医のローラ・ギリスさんと看護師さん達の力で、
見事ナツメグを死の淵から蘇らせたのです。
以来、夫婦は以前にも増してナツメグをとても大切にしています。
そうしてナツメグは、ついに31歳を迎えました。
ナツメグの人間
誕生日には、病気の時にお世話になった獣医のローラさんもかけつけて、
一緒にお祝いをしたそうです。
現在ギネス記録に認定されている最年長の猫は、
30歳のスクーターという猫だそうです。
しかしナツメグは、その記録を軽く越しているのです。
「ナツメグは私たちの猫ではありません。私たちがナツメグの人間なのです。そのことをナツメグは私たちに忘れさせません。それがナツメグを長生きさせている秘けつだと思います。」
フィンレイさん夫婦はこのように語ります。
現在ナツメグは、片方の耳しか聞こえていません。
そして歯も3本しか残っていませんが、元気に暮らしています。
猫の31歳は人間の年齢にすると140歳!
まだまだ元気いっぱいのナツメグは、
これからもフィンレイさん夫婦と一緒に、
仲良く幸せに年齢を重ねていくでしょう。