291: 2008/08/03(日) 21:30:11.71 ID:POpkLing0
医者「残念ながら……しんのすけ君が喋る事は…もうないでしょう。」
聞きたくなかった。
ただの風邪だと期待していただけにダメージも大きい。
いつか来るとは知っていながらも、その日はまだ遠いと思っていた。
「しんのすけがもう喋れない」
頭の中でその言葉が響く。
「ほほーい!!」
「妖怪ケツでかおばばー!」
「とうちゃん!かあちゃん!」
「オラ…大人になったら美人のおねーさんとケッコンするゾ!」
……何気ないいつもの会話が
もう出来なくなると思うと
感情がみるみる内に込み上げてくる。
みさえ「しんぢゃあ゛あぁああん!!!」
ひろし「しんのずげー!!!!!」
295: 2008/08/03(日) 21:31:06.66 ID:POpkLing0
叫ぶと同時にしんのすけは車椅子に乗せられ戻ってきた。
しんのすけは泣いていない。
むしろ私達を励まそうとジェスチャーしている。
思えばしんのすけが病気にかかってから
私達は何回泣いたかわからない。
だけどあの子は全然泣かず、必死に生きている。
子供のくせに甘えたがらない。…あの子は病気にかかってから強くなった。
肉体的にではなく、精神的に。
私達よりずっとタフだ。
情けないな……私達。
1番辛いのは、しんのすけのハズなのに……
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