62: :2005/10/29(土) 08:15:28 ID:
彼女とのメールは初めの内はルールがわからず戸惑うことが多かった。
設定としては恋人同士がするメールなのだが、彼女の仕事などの現在の
状態について聞くのはNGらしい。その代わり、「今何してるの?」といったような当たり障りのない内容なら
無難な返事が返ってくる。あとは彼女の現在の話はダメでも、過去の思い出
話なら平気だということも分かってきた。俺の方はと言えば、特に隠し立てするようなこともないので、実名や会社名こそ
出さないものの、話したいことをどんどんとメールに書き連ねていった。
過去の恋愛、仕事の愚痴、最近見た映画、テレビの話。メールの往復は一日数十回。もし俺以外にも客がいるとしたら、彼女は一日
何通のメールをやりとりしているのだろう。キーボードならともかく携帯でそんなに
大量のメールをさばけるのだろうか。しかし声の感じからすると、彼女は二十歳かそれ未満に感じられた。この世代は
中学校から携帯を持っててもおかしくない世代。親指タイプ暦6年。しかも中学生
というもの覚えのいい時期から始めているんだ。そのくらい出来てしまうのかもしれない。
おそるべし、親指タイプライター。
【あなたならどうする?】月2万円の慰めに飛びついた僕。携帯越しに始まった恋が示した“孤独の代償”

