49: 名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/13(金) 16:24:30.06 ID:aWSpUdyv0
スネ夫はマンションの前でタクシーを降りた。
オートロックの入り口をくぐり、エレベーターを待つ。
スネ夫(のび太はしっかりしたようで、やっぱり相変わらずだな。しずかちゃんを
出木杉に持っていかれちゃってさ)
エレベーターに乗り込み、上昇を感じながらスネ夫は昔を思い出した。
いつからだろうか、スネ夫はのび太としずかの結婚を望むようになっていた。それ
はタイムテレビで見た幸せな光景のせいだろうか?
あの未来だけは変わってほしくない。そう思っている自分にスネ夫は驚く。昔は自
分だって、しずかのことが好きだったはずなのに。
スネ夫(ドラえもんのせい、かな)
自分の部屋の前に着くと、ポケットに手を突っ込んで鍵を探す。
と、そのときスネ夫は違和感を感じ、顔を上げた。
窓から明かりが漏れていた。出掛けに明かりは全部消したはずなのに。
スネ夫(誰か……いる)
52: 名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/13(金) 16:26:15.95 ID:f30rz8xJO
ヨネスケ「お邪魔してまーす!!」
53: 名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/13(金) 16:26:18.26 ID:aWSpUdyv0
極力音を立てないよう慎重に鍵を開けると、スネ夫は静かにドアを開け警戒しなが
ら玄関に身を滑り込ませた。傘立てからお気に入りのバーバリーの高級傘を引き抜く
と、両手で構えながら部屋の中へ入っていく。
そのときだった。
突如開いたウォークインクローゼットから人影が飛び出し、飛びついてきた。
傘をそちらに構えなおす暇もなく、スネ夫は自由を奪われる。
???「スネちゃま、お帰りなさいざーます!!」
スネ夫「……ママ、何でいるの?」
抱きついてきた母親を引き剥がし、スネ夫は傘を床に置く。
スネ母「スネちゃまが心配でつい来ちゃったざます」
55: 名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/13(金) 16:27:41.66 ID:aWSpUdyv0
スネ夫「ママ、僕ももういい年なんだからさ。ママが心配してくるようなこともな    いんだよ」
スネ母「いーえ、スネちゃまはまだまだ子供ざます」
スネ夫「もう子供じゃな……」
言いかけたスネ夫は母が手に何か握っていることに気づいた。
それが何であるかスネ夫が認識するより早く、その「何か」はスネ夫の腹部に突き立
てられていた。
スネ母「スネちゃまは子供ざます。そして子供のまま……死ぬざます」
スネ夫は母の手に握られた包丁が自分の腹に突き刺さっているのを見て、呆然として
いた。いったい、なぜ……
包丁が引き抜かれる。激痛とともに血液が噴出し、スネ夫はその場にくず折れた。
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