先祖がオオカミである犬の習性は、
群れでの行動にあります。
そのため、
服従や恭順の意思を示す行動として、
相手の顔や口元を舐めることがあります。
ワンちゃんとしては、
愛情表現や服従のつもりなのです。
しかし衛生上の理由から、
抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか?
実際犬の唾液には、
人間に感染する細菌もあるので、
傷がある場合は注意が必要です。
しかし犬が飼い主さんに対する愛情表現を、
止めて欲しくない訳もあるのです。
1、関係性
犬としては愛情表現で舐めてくるわけですから、
飼い主さんから拒否されると悲しくなります。
ダイレクトに愛情表現が伝わるキスやスキンシップは、
信頼関係を築く上で重要です。
喜んで受け入れて下さい。
2、恭順
オオカミの本能を受け継いでいる犬は、
群れの中で敬意を払うために、
挨拶として顔を舐めてきます。
あなたの顔を舐めるのは、
親愛を感じている証拠です。
3、免疫力が上がる
犬の免疫システムは人間とは違い、
唾液にいる微生物も異なります。
近年犬を宿主とするバクテリアが、
人の免疫力を高めることが研究によって、
明らかにされました。
気管支炎や肺炎、
風邪の原因となる「RSウイルス」の感染を、
防いでいる可能性があるとのこと。
バクテリアの特定はされていないそうですが、
犬が免疫を高める手助けをするかもしれません。
4、アレルギー予防
幼い頃から動物と触れ合うと、
正常な免疫力をつけられると言われます。
アメリカやフィンランドの研究者によると、
犬や猫と暮した赤ちゃんは、
呼吸器疾患に罹る割合が減るという結果が、
報告されているそうです。
犬と触れ合うことは、
小児喘息やアレルギーの予防に、
繋がるかもしれません。
5、幸福感
キスによって「ドーパミン」
「セロトニン」「オキシトシン」など、
ホルモンの分泌が活性化されるそうです。
この分泌で心はとても満たされ、
幸せな気分になるとのこと。
幸福感は気分の高揚、
免疫力アップにも繋がります。
6、優しい心
犬は母犬が子犬にするように、
愛情を感じる相手の顔などを舐めたりします。
悲しんでいる時、
いつも愛犬が寄って来て舐めたりするのは、
あなたを愛している証拠です。
そのような優しい犬の愛情表現に、
応えてあげて下さい。
7、犬のストレス解消
犬が自分の足や、
お気に入りのオモチャを舐めるのは、
不安を解消するためにしている行動です。
犬があなたの手を舐めてきたら、
嫌がらず優しくいたわりながら、
差し出しましょう。
愛犬のキスについて、
理解していただけたでしょうか?
良い関係を保つためにも、
スキンシップは大切ですね。