北米やヨーロッパ、アジア北部に生息しているオオヤマネコ属をご存知でしょうか?欧米では「リンクス」と呼ばれており、「サーバルキャット」「ボブキャット」もオオヤマネコ属の仲間です。
これらのオオヤマネコ属は、特定動物愛護管理法で危険な動物として指定されていますが、厳しい条件を満たした環境が整えば、ペットとしても飼育できます。
そんなオオヤマネコ属リンクスの赤ちゃんが、ロシアの動物園で誕生しました。「ニカ」と名付けられた赤ちゃんは、不幸なことに母猫から育児放棄されたのです。
そこで動物園のスタッフの1人が、普通では考えられないようなアイデアを思いつきました。それは、ニカを飼い猫一家の輪に入れるというもの!果たして、子猫とはいえ大きなリンクスの子と、小さな家猫は上手く暮らしていけるのでしょうか?
大きな赤ちゃん
自分と同じような大きさのニカ見た母猫は、初めはとても緊張した様子でした。しかし、大きくても母親を求める子猫の気持ちが伝わったようです。
数分すると、母猫は我が子のようにニカの毛繕いを始めました。ニカの足は母猫よりもすでに大きいですが、無償の愛をニカに注いでいます。
母猫がニカに優しく接するので、本当の子どもたちも兄弟として受け入れてくれました。単独で子育てをする母猫ですが、時には姉妹で協力してお互いの子猫を見守ることもあるそうです。
小さな家族たち
小さな母猫とさらに小さな兄弟に囲まれて、産みの母猫に見捨てられたニカに変化が見られました。不安そうな顔をしていたニカに、自信がついてきたのです。
愛されているという実感が、ニカを本来あるべき子猫の姿に戻しました。無邪気にオモチャで遊ぶ面を見せるようになったのです。
いずれは育ての母猫を見降ろしてしまう日が来るでしょう。しかし、この愛情深く育てられた日々を、忘れることはないと思います。小さな猫達の大きな愛に包まれたニカは、きっと優しいリンクスに成長するのでしょうね。
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