鳴いている猫
カナダのモントリオールで暮らすリンさんは、
ある日偶然野良猫と出会いました。
「その野良猫は悲しそうな泣き声を上げながら、私に駆け寄ってきました。そして私の腕へと飛び込み、側を離れようとしなかったのです。」
野良猫を保護したリンさんは、
このように語ります。
推定1歳頃と思われるその野良猫は、
体も汚れて長い被毛も絡まり、
大量の毛玉を付けている酷い状態だったそうです。
あまりにも劣悪な野良猫の状態を見て、
リンさんは近くの動物病院に連れていきました。
そして、ある事実が分かったのです。
驚きの事実!
動物病院に連れて行き、
獣医師に診察してもらうと、
保護した野良猫は臨月を迎えていました。
何と、お腹の中には赤ちゃんがいたのです。
「この子は私の助けを必要としている」
と考えたリンさんは、
野良猫を自宅で保護しました。
出産が終わるまで、
面倒をみようと決意したのです。
リンさんが保護してから数日後に、
温かく見守られながら、
3匹の元気な子猫が生まれました。
寒い冬の出産は、
子猫の生存率も低くなります。
あのまま野良猫が野外で出産していたら、
子猫は助からなかったかもしれませんね。
この子たちに幸せを!
無事に出産を見届けたリンさんは、
母猫と3匹の子猫を、
地元の動物保護施設に預けたとのこと。
現在も施設で暮らしているそうです。
施設に預けられた猫の親子は、
今も一緒に生活しています。
若いお母さん猫が身ごもり、
行き場も無く困り果てていた時に、
出会ったのがリンさんでした。
母猫は安心した表情で、
感謝の気持ちを表しているようにも見えます。
偶然に出会ったリンさんが、
心優しい人で本当に良かったです。
せっかく救われた4匹の命、
素敵な飼い主さんと出会い、
幸せに暮らせるといいですね。