親日国である中東のトルコは、「猫の楽園」と称されるほど猫を大切にしている国です。猫が大好きなトルコ人は野良猫を見つけると、殺処分ではなく去勢や避妊手術をして外に放すとのこと。
国を挙げて、猫を大切にしています。猫のために簡易施設もあるトルコでは、世界遺産も自由に猫が出入りするそうです。
トルコ人の信仰するイスラム教のモスクへの出入りも禁止されてません。日本では信じられない光景ですね。そんな猫に寛容なトルコで、ファッションショーに猫が乱入したらどうなるのでしょう？
キャットウォーク
美しいファッションモデルがショーで歩く道のことを、『ランウェイ』または『キャットウォーク』と呼びます。観客が美しいモデルさんを見ていると、どこからか猫が乱入して来ます。
そして、本物のキャットウォークを見せてくれたのです。モデルさんの前を、見本でも見せるように悠然と歩く猫。時々ヒラヒラと揺れる洋服に気をとられますが、そこは愛嬌かもしれません。
この動画を撮影した方は、「本物のキャットウォーク」と言うハッシュタグをつけてネットに投稿されました。
すると瞬く間に世界中に拡散され、大きな話題となったのです。ネット上では「キャットがキャットウォーク！」「その場の視線を独り占め」などと、たくさんの感想が寄せられています。
特別な存在
ファッションショーに猫が乱入しながら、むしろ喜んでいるトルコの方々。なぜトルコではこれほど猫が愛されているのでしょうか？イスラム教では、猫は「神聖な生き物」とされており、家の中に閉じ込めず自由にみんなで育てているとのこと。
トルコ人の90％をしめるイスラム教の開祖「ムハンマド」が大変な猫好きだったことや、猫にまつわる教えもいくつかあります。
「トルコでは額に縞のある猫は、開祖の指が触れた跡で神聖視されている」「猫がムハマドを毒蛇から守った」
などと言った教えがいくつかあり、『猫への愛は信仰の1つの形である』と言われているそうです。宗教的な理由がありますが、トルコ国民の猫に対する愛情は宗教を超えているのかもしれませんね。
