泣ける

21年間空き瓶を拾い続けていた62歳の女性が毎日足を運ぶ場所に言葉が出ない…!

デポジット制度

「デポジット制度」と言うものをご存知でしょうか?商品を販売する時に、本来の金額に缶やガラス容器などの「デポジット(預り金)」を上乗せする制度です。

空き瓶などを返却すればデポジット分のお金が返される仕組みで、空き缶や空き瓶の回収率を上げるために制定されました。さらに困窮している人は、この制度を利用してある程度のお金をもらうこともできます。

この制度を導入しているカナダで21年間、空き瓶などの回収を続けている女性がいます。ジア・トランさんという62歳の女性は、ほぼ毎日B.C. Cancer Foundation(ブリティッシュコロンビア州ガン協会)のオフィスへ行き、現金で寄付をしていました。

その現金はペットボトルや空き瓶などを換金したものです。これを21年間やり続けているトランさんの日常をご紹介いたします。

21年間拾い続ける

トランさんは外が肌寒い日でも、空き瓶拾いを止めようとはしません。彼女の子供たちは引き留めるのですが、トランさんは「人々を助けたい」と言って聞かないのです。

トランさんが言うには、冬場よりも夏場の方が空き缶などが多いため、拾い集めるのが楽だそうです。しかし持ち運びのことを考え、軽い空き缶を優先的に選んでいます。

移動は基本的に徒歩です。以前にバスを使おうとしたら運転手に、「そんな量のビンは持ち込めない」と言われたそうです。オフィスへ徒歩で移動するとなると片道45分、冬だと1時間半はかかります。

そうまでしてなぜ通うのでしょうか?オフィスの職員は、トランさんから笑顔でこう言われたことがあります。「ここにいるみんなが好きで、助けになりたいんです」

寄付を始めた理由

トランさんが寄付を始めた理由は、本人もよく分かっていないと言います。しかし、「理由は分からないけど、みんなが幸せになれば自分も幸せな気分になる」とも話しています。

オフィスの職員たちは、そんなトランさんが来るのをみんなで待っているそうです。もはや彼女はオフィスにとって、欠かせない存在になっているのでしょう。

トランさんはいつも笑顔でオフィスに来るため、職員の1人は彼女と接するだけで悲しい気持ちなどが消えていくと言います。21年間でトランさんが寄付した金額は、日本円で200万円近くになるそうです。

けれど職員たちにとって、重要なのは金額でなくトランさんです。職員たちが待っているのは寄付ではなく、彼女の人々を助けたいという優しさや気遣いに満ちた心なのでしょう。

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