ドアリング事故
街中で自転車を運転している方が恐れていることの一つに、
停まっている車の脇をすり抜ける時、
突然ドアを開けられることが挙げられるでしょう。
このような事故は英語でドアリング(dooring)と名称がつくほど、
世界各国で問題になっています。
ドアリング事故の最も大きな原因は、
自動車側の後方確認が不十分なこと。
ところが最近になって、
ドアリング事故を減らす画期的な方法が世界中に配信されました。
内容は3秒で理解でき、誰でもできるもの。
事故を防ぐためにも、ぜひ覚えておきましょう。
ドアの開け方
この方法は自転車先進国である、
オランダで提唱されて効果を上げたもので、
ダッチリーチ(Dutch Reach)と呼ばれています。
その内容は「ドアノブを、ドアから遠い側の手でつかむ」、
なんとこれだけです!
たったこれだけで、
どうしてドアリング事故が減るのでしょう?
それはドアを開ける時の安全確認がしやすくなるからです。
普通の人は車から降りるためにドアを開ける時、
ドアノブに近い方の手でドアノブをつかみます。
ですがこの体勢だと、後ろが見えていません。
これでは不用意にドアを開けて、
ドアリング事故が起こる可能性が高くなります。
これに対し「ダッチリーチ」は、
ドアから遠い方の手でドアノブを引くというもの。
ダッチリーチ
こうするとドアを開ける時に、
自然と上体を横にひねることになり、
必然的に後方にも視野が届くことになります。
もし後方から自転車が走ってきていても、
気づかずドアを開けることは格段に少なくなるでしょう。
なぜこれまで気づかなかったのか不思議です。
コロンブスの卵とは、正にこのこと。
これだけ簡単なのですから自動車を運転する人はもちろん、
同乗する人もぜひ習慣づけてくださいね!
動画自体は1分27秒ですが、
実際の説明は40秒過ぎたあたりからです。
外国なので左ハンドル車で実演しており、
ドライバーは右手でドアを開けています。
日本(右ハンドル)の場合は、ドライバー側は左手、
助手席側は右手でドアノブをつかむようにしてください。