不便な手すり
よく公園などで見かけるこの手すり。
使ったことはありますか?
そして、この手すりを使ったときに不便さを感じましたか?
大半の方は、不便さを感じたことはないでしょう。
むしろ手すりなんて、
普段使わない方が多いのではないでしょうか?
実際駅や公園などで、
手すりを使って階段の上り下りをしている姿を見かけるのは、
ご老人であったりお体が不自由な方ではないでしょうか?
そんな実際にいつも手すりを使っている方からすると、
この手すりはかなり不便なのだそうです。
身障者になって、階段の手すりについて思う事・・・屋内外を問わず、画像の様に階段と同じ長さで終わってしまう手すりも多いのですが、手すりが頼りの身にはこれが意外と辛いのです。最後の1段を上りきる・下りきる途中で手すりを掴む手が身体より後ろにきてしまうので、安定せず危ないのですよ・・・ pic.twitter.com/2vbZguvCpN
— 上様R (@u_e_summer) 2016年10月23日
数年前に脳内出血により、
身体の右側が不自由になってしまったという方が、
Twitterで手すりについてコメントしていました。
手すりが階段と同じ長さで終わっていると、
最後の1段を上り下りするのが危険だったなんて知っていましたか?
理想の手すり
手すりの長さなんて普段生活している中だと、
ほとんど気にしないのではないでしょうか?
しかし言われてみれば、
体を支える手が後ろにあるのですからバランスがとりにくく、
危ない体制になってしまいますよね。
これすごいわかる。作ってる人は自分で使ったことないんだなと一発でわかる。足にウェイト着けて一回でも試しに歩けばすぐわかるのに、それすらしてないんだよなあ >RT
— 片瀬ちひろ (@c_katase) 2016年10月23日
ワタシも抗ガン剤で足の痺れがあるので、日々、手すり愛用者ですが、本当にそう。ぐっ!と、力を入れて支えて欲しいところに手すりがない。オリンピック云々言っているのだったらこういうところも改善して行って貰いたいです。 https://t.co/6pfKWhs6Nf
— 篝火 (@kagaribi_f) 2016年10月23日
普段手すりを使っている人からすると、
この手すりは本当に危険なものなのですね。
本当は、階段の終わりから一歩分以上、
手すりが続いているものが理想なのだそうです。
確かにこの手すりなら、
体を支える手が体の前に出せるので、
バランスを崩しにくいですね。
ちなみに国土交通省は、
“公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化準備ガイド”で、
望ましい手すりについてこのように説明しています。
手すりの長さ
始終端部においては、手すりの水平部分を60cm程度以上とする。階段の始点、終点は、通路から120cm程度後退させ、平坦なふところ部分をとることが望ましい。
※国土交通省より引用
階段の終わりから長さに余裕を持たせることで、
最後の1段まで安全に階段の上り下りが、
できるようにしているのですね。
そして手すりが長くなる分、
通路までの距離も余裕を持たせる必要も出てくるのです。
普段何気なく使っているものにも、
不便さがあったのですね。
誰でも使いやすく快適な生活ができるように、
こういった不便さが徐々に改善されていくといいですよね。