パラリンピックは、人々に感動と勇気を与えてくれます。
体に障害があっても、
ここまでやれるということを見せてくれます。
その一方で障害のある方にとっては、
「障害」という言葉の重みがあることを知りました。
今回ご紹介したいのは、
パラリンピックの水泳選手である一ノ瀬メイさんのお話です。
2016年11月28日に放送されたテレビ番組、
『人生が変わる1分間の深イイ話』で、
一ノ瀬選手が語った持論が話題を呼んでいます。
彼女の前向きな姿勢の陰には、深い意味がありました。
一ノ瀬メイ
一ノ瀬選手は右腕が短い、
『先天性右前腕欠損症』です。
また、小学生時代に近所のスイミングスクールへの入会を、
その障害を理由に断られたつらい経験があります。
ところが一ノ瀬選手のお父さんの祖国、
イギリスでスイミングスクールに入会を希望したところ、
スムーズに受け入れてくれたそうです。
そこで一ノ瀬選手は、日本の障害への理解の低さを痛感しました。
そんな彼女が『深イイ話』にて、
障害に関して語った言葉がとても深いと話題になりました。
彼女は障害という文字を、
「障がい」とひらがなを使って表記するのが嫌いだと話します。
「障害」と「障がい」
なぜなら腕がないというのが障害ではなく、
「それをもって生きていく社会が害です」
と言います。
障害は本人ではなく社会なのですから、
文字を変えてごまかすのは止めて欲しいと主張しています。
昨日の深イイ話での一ノ瀬メイさんの「害という字が良くないからって障がいと平仮名で表記されることがあるけど、私にとっては自分が害ではなく社会が害だから勝手に変えないでほしい」という主張は至極真っ当で、障害を持った人がいるのではなく社会が障害を作っているという認識がもっと広まるべき
— 絶対に終電を逃さない女 (@YPFiGtH) November 29, 2016
障害を障がいと書くことに異議を申し立てをした一ノ瀬メイの視点は良い。ハンデがあることが害なのではなく、そんな社会が害である、平仮名にすることで誤魔化すなという提言は、ハンデがある人にしか言えない。♯深イイ話
— k-ism (@izumisuigetsu) November 28, 2016
この主張に対して、
ネット上では様々な意見があがっていました。
彼女の主張が正しいかどうかというのは問題ではなく、
新たな視点を私たちに与えてくれている、
ということを認めるべきだと思います。
もっと言葉に繊細になり、
他人に対して優しい社会にしたいですね。