発達障害
「どうしても部屋が片付けられない」
「雑音が気になる」
「字が上手く書けない」
「会話の空気が読み取れない」など、
日常のちょっとしたことが障害となる
『発達障害』が一般的に認識され始めたのは、
最近のことではないでしょうか?
『発達障害』とは脳機能障害の一種で、
他人とのコミュニケーションをとるのが得意ではありません。
遺伝と環境が原因とされていますが、
はっきりとしたことは分かっていないのが現状です。
それでも間違いなく言えるのは、
「本人のせいではない」ということです。
コミュニケーションが苦手なばかりに、
イジメの対象となりがちな発達障害。
根本的な治療はまだ発見されていませんが、
周囲の適切な対応で症状を緩和できるそうです。
声かけ変換表
とにかく子供はジッとしていません。
危ない場面では、
思わず怒鳴り声を上げてしまいがちですが、
次のような例が取り上げられていました。
・「うるさい!」→「声を『これくらい』にしてくれる?」=実例にして示す
・「走るな!」 →「歩こうね」=冷静にするべき行動を示す
・「危ない!」 →「止まって!」=とりあえず危ない行動を止めるために、止まることを指示
例えば「危ない」では、
抽象的過ぎて理解できません。
これらの言葉は、
子育て中の方なら誰でも口にしてしまいそうですが、
確かに表で見てみると、
何に対してどうなのか怒鳴っているだけでは、
子供には伝わりませんね。
発達障害のお子さんなら怒鳴られて怯えているうえに、
どうしたら良いか分からないので、
余計に混乱するのではないでしょうか?
より良いコミュニケーション
変換前の言葉を見ると、
かなり余裕のない親御さんに見えますね。
子供たちは日々このような注意を受けて、
育っているのかと思うと辛くなります。
また、一見優しそうに思える次の言葉も、
変換表を見ると否定的です。
「(転んで)痛くない、痛くない、痛くな~いッ!」などは、
実際は痛くて泣いているのですから否定はよくないですね。
変換表によれば、
「痛かったね~」と共感すれば早く治るそうです。
「雨なんか降らんよ~、大丈夫」も、
何を根拠に言っているのか分かりません。
子供だからごまかそうとしているとしか思えません。
これに対して表によれば、
「雨は〇%の確立…」
など根拠を示して対処を示しています。
この表を見て考えさせられた方も多いと思います。
発達障害の子供たちだけではなく、
人との基本的なコミュニケーションで、
とても大切なことを示しているのではないでしょうか?