脳障害を持つカヌー
2018年3月中旬、
1匹の子猫がアメリカのシカゴの路上で、
歩いていたところを保護されました。
カヌーと呼ばれるようになった子猫は、
「小脳低形成」という先天性の脳障害や口蓋裂、
結膜炎に上部気道感染など、
多くの病気や障害を抱えていたそうです。
動物愛護団体のスタッフはこのように語っています。
「脳障害を抱えているせいで、彼女(カヌー)はバランスを上手く保つことができません。彼女が路上で保護されたときはすでに、ふらふらと不安定な歩き方をしていたそうです。」
カヌーは必要な治療とケアを施設で受けた後、
リンジーさんという預かりボランティアの自宅へ移されました。
必要としていたもの
家に着いたばかりのカヌーは、
動くこともできないほど疲れ切っていました。
しかし温かいベッドでゆっくりと眠ったおかげか、
翌日にはかなり元気な姿を見せてくれたとのことです。
リンジーさんはこう話しています。
「元気になったカヌーは喉を鳴らしながら甘えてきました。長い間ひとりぼっちで生きてきた彼女が、一番必要としていたのは愛情だったようです。」
カヌーはリンジーさんに頭を撫でられたことで、
幸せそうな表情を浮かべました。
それはリンジーさんを信頼しきっている、
ということなのでしょう。
障害=欠点?
カヌーの里親さんについては、
彼女が抱える障害と病気の影響で、
探すのに時間が掛かるかもしれません。
しかしリンジーさんは、
素敵な里親がいずれ現れると信じており、
それまで責任を持ってカヌーの面倒を見ていくと話しています。
らに彼女は、このように語っています。
「カヌーは他の猫と見た目が違っており、上手く歩くこともできません。しかしそれらは欠点ではなく、魅力の1つだと思います。障がいを抱えているだけで偏見を持つ人もいますが、他の猫にできてカヌーにできない事は何もないんですよ。」
リンジーさんの言うように、
カヌーを丸ごと受け入れてくれる、
素敵な里親が早く迎えに来ると良いですね。