世界最大のネコ科動物
自然界に生息する最大のネコ科動物は、
「アムールトラ(別名シベリアトラ)」です。
主にロシア極東部などの、
アムール川流域に生息するトラですが、
成長したオスの体長は3.5メートルを超え、
体重は380キロにもなる超大型のネコです。
そのアムールトラを超える、
ネコ科の動物がいるそうです。
このワイルドな顔つきの超大型ネコ科動物は、
どこかで見たことがあるような無いような…。
この子の名前は「ヘラクレス」。
ギネス認定の世界最大ネコ科動物です。
ヘラクレスは父がライオン、
母がトラの人工授精で生まれた
「ライガー」という種類の動物です。
驚異的な大きさ
ヘラクレスの体重は418キロあり、
体長は約3メートルになります。
体長はアムールトラとあまり変わりませんが、
体重があるのでどっしりとして見えます。
そして、食べる量も凄いのです。
一日に9〜11キロのお肉を食べます。
肉食獣は本来なら、
獲物を狩らなければなりません。
その運動量を補うために飼育されている肉食獣は、
わざと食べにくいようにエサをもらい、
食事と運動をするそうです。
このように巨大なヘラクレスですが、
性格的は獰猛なのでしょうか?
性格
ヘラクレスはトラの勇猛さと、
ライオンの社会性が身についているそうです。
とても猛獣には見えないヘラクレスは、
大きな体と穏やかな顔つきでとても魅力的です。
魅力的なヘラクレスですが、
ライガーの他にも父がトラで母がライオンの「タイゴン」、
ヒョウとライオンの「レオポン」という、
人工交配の猛獣も誕生したことがあるそうです。
ライガーもそうですが、
いずれも成獣になる個体は少ないとのこと。
そして成長しても、
オスは繁殖能力を持たないのだそうです。
人間の好奇心で誕生したヘラクレス。
この穏やかな超巨大猛獣さんが、
最後まで幸せに生きられるように願います。