苦しむ子供たちへ
大きな社会問題になっているいじめやうつで、苦しむ人たちが増えています。大人の世界でストレスが多いことはよく知られていますが、子供の世界もかなり過酷です。
むしろ子供は大人に言われるがままに、狭い教室の中で他人と長時間過ごす必要があるのでより大変でしょう。学校というコミュニティにうまく馴染めずに悩んでいる子供たちへ発信された、ロックンローラーの甲本ヒロトさんの言葉が話題になっています。
甲本さんはTHE BLUE HEARTS、ザ・クロマニヨンズのヴォーカルとして有名な方です。その甲本さんがインタビューで「学校に居場所がない子に言ってあげられることはありますか?」と尋ねられた時の返答が素晴らしいものでした。
①
学校に居場所がない子に言ってあげられることはありますか?ヒロト「居場所あるよ。席あるじゃん。そこに黙って座ってりゃいいんだよ。友達なんていなくて当たり前なんだから。友達じゃねぇよ、クラスメイトなんて。たまたま同じ年に生まれた近所の奴が同じ部屋に集められただけじゃん。」 pic.twitter.com/3WOtmvjute
— Aki (@kamfmngy) 2018年9月4日
魂の言葉
子供時代は、確かにいじめの始まりが些細なものだったとしても、世界の終わりのように感じていました。それは子供にとって他人と関わる身近な環境が学校であるため、そこで起きることが世界のすべてのように感じてしまうのでしょう。
②
甲本ヒロト
「趣味も違うのに友達になれるわけないじゃん。山手線に乗ってて、『はい、この車両全員仲よく友達ね』って言われても、『いや、偶然今一緒に乗ってるだけなんですけど』って。友達じゃねぇよ。」 pic.twitter.com/swKrTGupE2— Aki (@kamfmngy) 2018年9月4日
しかし甲本さんも言っているように、「偶然、今は一緒の教室にいるだけ」の他人を友達としてみることはできないのです。そういった持論を甲本さんは電車に例えて説明しています。
③
甲本ヒロト
「ただ、友達じゃないけどさ、喧嘩せず自分が降りる駅まで平和に乗ってられなきゃダメじゃない?その訓練じゃないか、学校は。友達でもない仲よしでもない好きでもない連中と喧嘩しないで平穏に暮らす練習をするのが学校じゃないか。だからいいよ、友達なんかいなくても。」 pic.twitter.com/MYRxvqAGiy— Aki (@kamfmngy) 2018年9月4日
「次の駅に着くまで、同じ車両にいる人と喧嘩せず平和的に過ごす」そのための訓練として学校があるのではないかと甲本さんは語っています。甲本さんのように大きな視野を持って過ごせば、辛い気持ちを抱えている子供たちの心はかなり和らぐのではないでしょうか。
ネットの反応
特に、「だからいいよ、友達なんかいなくても」という最後の言葉は、友達がいなくて苦しむ人たちの心を軽くしたことでしょう。甲本さんが悩んでいる人たちへ向けて語った言葉に、共感のコメントが続々と届いてます。
分かります。あの頃は、学校が全てだったので。他にも世界があるなんてこと、考えもしない。
— 本田みり@修行中 (@MiriSmile5) 2018年9月6日
さすが甲本ヒロト。4歳ぐらいから毎日のようにこれ聞いて育ちたかった。確かに、たまたま同じ部屋に集められただけだ😄話も合わないし気も合わないのに友達だとか無理。協調性が無い、皆んなと仲良くしましょうと通信簿に必ず書かれた。だからって喧嘩仕掛けた訳では無いが全員と仲良しなんて無理よ
— マリリン (@xnnBgPvZDK4bKTP) 2018年9月6日
どうしても、どーしても
今の車両が無理な時は車両を乗り換えても
路線を乗り換えてもOK!
ロックンロール!!
(偉そうに、すみません)
— もっちゃん (@gachapon_41) 2018年9月6日
実は甲本さん、中学生の頃に「卒業したら高校へ行かずに、上京してロックンローラーになりたい」と親に話して、猛反対されたことがあるそうです。
甲本さん自身も周囲とうまく協調できずに苦しんだのかもしれません。だからこそ、彼の歌や言葉は人々の心に響いたのです。