日本人女性の強い想い
1979年に、ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサ。
その生き方に感動したとある日本人女性がいました。
彼女は、日本での仕事をすべて投げ打ってインドに向かいます。
そしてマザーテレサに会い「あなたの元で働きたい」と、強く訴えかけました。
「死を待つ人の家でマザーテレサとともに働かせてください。 テレサの生き方を尊敬しています。ここでボランティアをさせてほしい!がんばります!」
彼女は、力強く言いました。
きっとマザーテレサは喜んで迎え入れてくれる、彼女はそう思っていたことでしょう。
しかしマザーテレサの答えは、彼女にとって予想外のものだったのです。
マザーテレサと共に働くことを切望した彼女に対し、
マザーテレサが告げた言葉は、以下の様なものでした。
「あなたの隣人を助けなさい」
「この国へ来て、私たちと同じように生涯をかけて、貧しい人たちの為に活動したいというお気持ちがあるのなら、それをあなたはあなたの国で行うべきです。」
「あなたの国には、貧しい人や困った人がいないのですか? あなたの隣人をまず助けなさい。 あなたのそばで、あなたの助けを待っている人がいるはずですよ。」
その言葉は、日本人女性の心に染みこむように響きました。
その後彼女は日本に戻り、家族や友人や地域の人など身近な人たちのことを大切に考えて、
献身的に生きる事を学ぶ大切さを思い知ったそうです。
はるか遠い国で、マザーテレサという聖人の活動を1〜2年マネて手伝いい
満足してそのまま帰国するよりも自分の足元にしっかり根を張って、
自分の身近な人のために生涯かけて生きることの方が難しいということを思い知らされたとのこと。
日常に流れる様々なニュースなどに対して、あれやこれやと遠巻きから物を言ってみる時間があるのなら、
身近なものに一生懸命打ち込んだらいいのかもしれない。
筆者自身もそう思わされてしまいました。
これから日常のワンシーンでこのマザーテレサの言葉を思い出してみれば、何かが変わるかもしれませんね。