車いすのマークの正式名称
ショッピングセンターなど駐車場の多くに車いす専用のスペースを設けていますよね。
しかし、車いすの方だけの特権ではないのです!
駐車場や街中でよく見かけるようになった車いすのマークですが、公益財団法人JSRPD(日本障害者リハビリテーション協会)によると正式名称は「国際シンボルマーク」と呼び、1969年にRI(国際リハビリテーション協会)が採択によって定めたマークで、障害を持っていても住みやすい街づくりを推進することが目的なのだそうです。
このマークがついている駐車スペースは身体障害者、知的障害者、精神障害者、発達障害を含めた障害者や高齢者、妊婦、一時的なけが人も移動、施設利用等において安全で使いやすくするために設置されているものという前提があります。
しかし、マークが車いすを彷彿とさせるせいか、あまり周知されていないのが現状です。
妊娠初期や出産直後などは元より、妊娠中は体を大事にしなければいけませんが、一見健康そうに見えるせいか、国際シンボルマークの駐車スペースを利用し辛い現状があります。
老害を何とかしないと少子化は止まらない。 pic.twitter.com/FWRf5Bysci
— リリー (@riribonnu) 2014年10月26日
この新聞記事のように妊娠中だと明らかに分かる状況下でも、理解してもらえないことが多ようです。
最近では駐車スペースにイラストで妊婦さんや高齢者等のマークを足して使用できますよ、とお知らせしている親切な駐車場もありますが、そうであってもこの男性はこの妊娠している女性に対してお門違いな注意をしたのかもしれませんね。
「昔は~だった!」と言わず、正しい知識を持てばお互い嫌な思いをせず、本当のルールに則って利用できるはずです。
勘違いが生んだ悪意!
新聞の記事は高齢の男性でしたが、こちらは文面から見て若い方の様です。
この悪意、幸せであるはずの妊娠中に突きつけられたら辛すぎます…。
妊娠中はとくにメンタルが揺れやすく、お腹が張ったりいらぬ危険にさらされる可能性があります。
手紙を書いた方は恐らくそのリスクを知らなかったのでしょう。
しかも妊婦さんはきちんと許可証をもらった上で駐車していました。
この駐車利用証には妊婦のイラストも描いてあり、許可証は見つけやすい場所に置いてあったようです。
しかし恐ろしいことに、
「人間のくず」「低レベル」など悪意に満ちた言葉が並びます。
正しい知識で正義感が発揮されれば心強いのですが、この方は正しい知識を持っていなかったようです。
少子化といわれているのに、なかなか妊婦さんに優しくない現状があります。
妊娠中は病気ではありませんが、ちょっとしたことで体調が変わりやすいのです。
命がけで産もうとしている妊婦さんにちょっとの心掛けで親切をプレゼント出来たら素敵だと思いませんか?
車いすマークと思われがちな国際シンボルマークですが、
この記事を読んで少しでも多くの方に偏見の目を減らし、温かく見守る目に変えて欲しいなと思います。