皆さんはノッポさんのことを知っていますか?
ノッポさんはNHKの子ども番組
『できるかな』で人気を集めていて、
今の30〜40代くらいの人たちは、
ノッポさんのことをよく知っていると思います。
不器用だったノッポさん
ノッポさんを見て、
何かしらノッポさんから影響を受けた、
という人も少なくないと思います。
そんなノッポさんですが、
実は自分の番組を見てくれていた人たちに、
メッセージを残していました。
ノッポさんは、子どもの頃から手先が不器用でした。
お母さんからは、
「あんたみたいな手先の不器用な子は見たことないわ」
とよく笑われていたそうです。
しかし、それがノッポさんのトラウマになっていました。
一方ノッポさんのお父さんは芸人で、
ノッポさんは高校生の時からかばん持ちをしていました。
しかしノッポさんのお父さんはどんな時でも、
たまたま運が悪いところにいるだけでこの子は悪くない、
と疑いませんでした。
ノッポさんはかなりお父さんから信頼されていますね。
メッセージはこちら!
ノッポさんを見ると、
幼いころを思い出すという人も少なくないでしょう。
ノッポさんは長年子ども向け番組を担当していたからか、
子どもに対して少し変わった見識を持っています。
ノッポさんは、子どもを見下したような発言が嫌いです。
なのでノッポさんは子どものことは、
「小さい人」と呼んでいるそうです。
これは、ノッポさん自身の最も賢く鋭い感性を持っていた時期はいつか、
と考えた時に5歳だったことからです。
「わけ知り顏で”子ども目線に下がって”なんて、あほらしい。小さい時を忘れて大人ぶって上から言っていませんか。そんな時は命令でなく相談してごらんなさい。小さい人は、とんでもなく賢いんですよ」
また、ノッポさんは『子ども目線』という言葉も嫌いです。
このノッポさんの子どもを尊重する気持ちは、
どうやら長年の番組での経験だけでなく、
亡くなったお父さんとの思い出の影響もあるようです。
影響を与えたエピソード
先ほどのお父さんとの関係からも分かるように、
ノッポさんのお父さんは息子さんのことを、
心から信じていた良いお父さんだったということが伺えます。
そんなお父さんとの思い出の中で、
ノッポさんの今の人格を形作ったエピソードがこちらです。
おやじはよく、幼い私を喫茶店に連れていきました。京都に住んでいたので、嵐電に乗って。2歳半くらいで、電車に乗ったときのことです。
空いていた座席に「座りたい」と言うと、おやじは両足の間に私をぴたっとはさみ
「隣の席は、あとから乗ってくるおじいさんたちに譲ってあげましょう」と話しました。
そしてこう言ったのです。
「あなたは強い人ですからね」
これが私に「ぴしゃーっ」と来た。
「そうだ、僕は強い人なんだから我慢しよう」っていう誇らしい気持ち。
そのまま、おやじの足の間に入って寝ちゃいました。それから、私はお年寄りを差し置いて座ったことは一回もありません。だって、強い人ですから。
ノッポさんの子どもに対しての変わった見識は、
お父さんとのこの思い出の影響が強いのかもしれません。
そしてまた、ノッポさんが多くの人から愛されているのは、
これが影響しているのかもしれませんね。
普段私たちは無意識に、
子どものことを侮っていたのかもしれません。
私たちもノッポさんの子どもを尊重する姿勢を、
見習わなければなりませんね。