東日本大震災
2011年3月11日金曜日14時46分、東日本大震災が発生しました
いつものように暮らしていた人々を、
一瞬にして悲劇のどん底に叩き落としたあの大災害。
多くの人々が行き場所を失い、家族や友人を失いました。
いまだに愛する人を失った悲しみや苦しみから、
抜け出せていない人もいるかもしれません。
しかし、被災地ではなく被害もなかった地域では、
あの悲劇が語られなくなってきたのも事実です。
すでに過去のもになりつつあるのでしょうか?
ある新聞に、今も苦悩の中にいる女子大生の投稿がありました。
女子大生の悲痛な叫びを、どう受け止めてあげれば良いのでしょうか?
祖母を置いて逃げ出した女子大生
祖母を置いて逃げ出したという女子大生
もしかしたら助けられたかもしれないという思いが、
自分のことを一生呪うという言葉になったのかもしれません。
あの時おばあさんはどんな気持ちで、
彼女に向かって「行け、行け」と言ったのでしょうか?
無残な姿になったおばあさんが、
体育館で他の遺体と一緒に並べられていた姿は人間としての尊厳もないと、
彼女は嘆き悲しむしかありませんでした。
どうすれば償うことができるのか、
毎日苦しみつづけて涙がとまらないという悲鳴にも似た絶望感に対して、
心療内科の先生は心をこめて女子大生に語りかけます。
この回答者の心療内科の先生は
相談者に対しての目線がすごく好ましく感じる
この相談者の女の子が今は心おだやかであることを願う pic.twitter.com/zZkpovvXjW— ものの腐ごりえ (@gorie666) 2016年1月25日
先生が贈った言葉
医師としてだけではなく1人の人間として、
彼女の悲しみや苦悩を受け止め、
最大限の気持ちをこめて彼女に言葉をおくりました。
「人はどんな姿になろうとも外見で尊厳が損なわれることは決してありません。」
「おばあさまは凛とした誇りを持って生を全うしたと思います。」
この言葉は彼女に届いたでしょうか?
おばあさんは、本当に立派な方だと思います。
そして自分を責めて苦しむことを、
おばあさんも望んではいないはずです。
きっと彼女なら、いつかそれが分かるはずです。
なぜなら彼女は、おばあさんの孫なんですから・・・。