人は残酷にもなりますが、
他者へ優しくなることもあります。
他者から温かい心遣いを示されると、
思わず涙があふれます。
そんな時、苦しいことが沢山ある世の中ですが、
人が人を思いやる気持ちがある限り、
まだまだこの世は捨てたものではないと感じますよね。
そして自分も何か人のために役立つことをしたい、
と優しい気持ちになります。
今回はアメリカから、心温まるストーリーが届きました。
あるお婆さんの家に4人の少年が忍び込みました。
お婆さんはその少年たちを捕まえましたが、
彼らの行動の真意に涙を流さずにはいられませんでした。
ゲリーさんの牧草
アメリカのテキサス州リーゼルに住む、
75歳のゲリー・サトルさんは、
広い土地を所有しています。
ところがその土地の草が法律に規定されている、
長さ約45センチを超えているということで、
ゲリーさんは裁判所からお呼ばれすることになりました。
ところがゲリーさんにこの召喚命令が届かなかったようで、
その命令に応じなかったという扱いになり、
彼女に逮捕状が出てしまうことになってしまいます。
ゲリーさんの問題はニュースで報道され、
ゲリーさんと同じリーゼルに住むレイノルド兄弟の耳にも入りました。
ちょうどその時、
彼らは夏休みの間に何か人のためになることをしたい、
と考えていたところでした。
そして、彼らは行動に移しました。
ゲリーさんの土地に自分たちで草刈り機を持ち込み、
法律に違反する長さになってしまっていた草を刈ることにしたのです。
38℃という厳しい暑さの中、
彼らは黙々と作業を続けました。
ただ人助けがしたい…
やがて、近所の人たちも彼らの作業に加わりました。
その結果、
2時間後には伸び放題だった草もしっかりと刈られ、
ゲリーさんの土地はすっきりとしました。
みんなのおかげで、
法律に違反した草がなくなった自身の土地を見て、
ゲリーさんは感動の涙を流しながら、
レイノルド兄弟に感謝しました。
「私は言葉を失うほど驚くなんてことほとんどないのだけど、今まで生きてきた中で今回ほど何も言う言葉が見つからなかったことはなかった!まだあんなに若いのに、誰かを助けようとする彼らの心は本当に素晴らしいわ」
ゲリーさんはこのようにコメントしています。
またレイノルド兄弟は、
地元のニュース番組の取材に応じて、
次のように語っています。
「こんな広い土地を草刈りするために業者に大金を払うくらいなら、僕たちがタダでやってあげればいいじゃん、って思っただけだよ」
ニュース番組の取材に、
淡々と答えるレイノルド兄弟に好感が持てます。
夏休みに何か人の助けになることがしたいと考え、
すぐに行動にうつせる彼らの行動力に驚きます。
そして彼らの活動は、
近隣の人をも動かす力がありました。
人に対する思いやりと優しさ、
こんな活動が増えると世界は大きく変わるでしょう。
レイノルド兄弟が今回の体験を、
今後の人生の中で忘れないで、
大切にしていってくれることを願いたいです。
良いお話しですね。