2016年11月8日の早朝に、
福岡市のJR博多駅前で起きた道路陥没事故。
ニュースで道路が陥没していく映像を、
見た方も多いのではないでしょうか。
これだけ大きな事故にも関わらず、
奇跡的に死者も負傷者も出ませんでした。
工事現場の関係者による、
適切な判断があったからこそ起こった奇跡です。
なぜ負傷者ゼロ?
この事故が起こったJR博多駅前では、
地下鉄の工事中でした。
その作業中に水が噴出するという想定外のことが起き、
工事現場の人間が異常事態と判断しました。
このことを受けて最悪の事態を想定し、
警察へ交通規制をするよう要請。
これに合わせて福岡市は避難勧告を出し、
公民館を避難所として開放しました。
全ての交通規制が完了してから5分後、
道路が陥没するあの事故が起きました。
事故現場はJR博多駅から200mほどの場所で、
駅の目と鼻の先。
事故が起こった平日の早朝でも人通りも車通りも多く、
昼間ならさらに通行量が多い場所。
もしも交通規制を行っていなければ多くの負傷者、
最悪の場合は死者が出ていたでしょう。
事故現場
道路にぽっかり空いたこの穴。
まるでCGの様ですが、現実に博多駅にできた穴なのです。
まるでSF映画のワンシーンの様ですよね。
その後、この穴には水が溜まり始めました。
陥没の前兆で水が噴出したと工事関係者の方が言っていましたが、
この溜まった水が関係しているのでしょうか?
建物の基礎がむき出しになっています。
普段なら絶対に見ることのできない部分ですよね。
インターネット上でこの建物の1階部分にあるセブンイレブンを、
「ゲーム序盤からあるけれど、終盤まで入ることのできないダンジョン」
と比喩しています。
確かに入ることはできそうにありませんね。
ちなみにここが入口。
入り口前のマットや看板なども、
ぎりぎり落ちなかったみたいです。
正確な判断
福岡市は地下鉄工事により、
道路の陥没を誘発したと認める会見を開きました。
この道路の陥没という事故はあってはならないことですが、
この大規模な事故で負傷者が出ていないということは、
工事関係者の適切な判断、博多署の迅速な対応の結果です。
双方は称賛されるべきでしょう。
緊急時こそ適切な判断をする判断力が求められ、
迅速に対応することが大切なのだと、
この事故から改めて考えさせられました。