100年前の写真
カメラやスマホが普及している中、
「記念に写真を撮って残す」
という行為は当たり前かつ手軽になってきました。
では、一昔前はどうでしょう?
不思議な機械とレンズが、
人々にとっては未知の世界だったため、
一部では「写真を撮られると魂を抜かれる」
なんて言葉もあったようです。
今回ご紹介するのは19世紀になって発明された写真により、
「見たままの一瞬を切り取られた」女性たちのカット。
「大和撫子」を彷彿とさせるものもあれば、
現代に通じる「お茶目ぶり」を見せてくれる写真もありました!
元は白黒の写真ですが一部着色されているので、
なんだか独特の雰囲気が漂ってきますね。
強く美しく生きた日本の女性
次にご紹介する女性は陸奥亮子。
「ワシントン社交界の華」
と呼ばれた日本人女性です。
明治時代の政治家で外交官でもあった陸奥宗光の奥様で、
美貌と聡明さを兼ね備えたまさに
「才色兼備」の女性と言われていました。
花柳界(芸者や遊女などが存在する世界)出身という経歴ながら、
男嫌いと言われていて身持ちが硬かったそうです。
この写真に映し出された凛とした顔立ちと、
その美しい眼光が彼女の生き様を物語っているようです。
綺麗なカットもあれば、
お茶目な一面もきちんと現代に残っています。
文章や絵画で言い伝えられている日本の昔話より、
より一層身近に感じリアルな一面を残せるのが写真です。
時代は違えど、人々の一瞬を切り抜く「カメラ」。
これからシャッターを切る時、
「その一瞬を残す」と思ってボタンを押下すると、
もしかしたらいつもと違う「一瞬」が、
写せるかもしれませんよ?