海外では中古の家を購入し、
自分たちで改装しながら住みやすい家を造り上げていく人が少なくありません。
あるアメリカ人一家も1940年代に建てられた戸建てを購入し、
自分たちが住みやすい家にするため改装を少しずつ行なっていました。
どの部屋もこだわりを持って改装していた一家は、地下室も改装することにしました。
地下室の改装はあまり手がかからないと思っていた一家ですが、
この地下室の改装をしている最中に、まるで冒険物語のような体験をすることになります。
1951年の弁当箱
アメリカ人一家が地下室を改装するにあたって、まずは天井を取り除く作業を始めました。
天井裏には、何十年にも渡って積もったホコリが層をなしていました。
そのホコリ被った天井の梁の隙間に、お弁当箱のような灰色と緑の箱を見付けたのです。
ホコリがかなり積もっていたことから、かなり長い間この場所に放置されていた様子で、
かつカビの生えた靴ひもでお弁当箱は閉じられていました。
一家はワクワクしながらお弁当箱に結ばれた紐をほどきました。
お弁当箱の中には油紙の包みがいくつも入っていました。
包みを箱から一旦出すとお弁当箱の底に、黄色く変色した新聞紙が敷かれていました。
その新聞紙の日付は1951年3月25日。
その日からこの一家に見付けられるまで、
このお弁当箱は誰にも見つかることなく眠っていたのでしょう。
驚愕の中身
さらに油紙を広げていくと、包みの中から札束が出てきました。
その金額は20ドル。
そして2つ目の包みには50ドル、3つ目の包みには50ドル。
合計で2万3,000ドル(日本円で230万円)もの現金が入っていたのです。
このお弁当箱は、かつての住民の貯金箱だったようです。
あまりに高額だったため、一家は弁護士に相談しました。
紙幣が全て1928年から1934年に発行されたものから、
この家の最初の住人の持ち物だと判断したのですが、
最初の持ち主は数十年前に亡くなっていました。
そのため、一家はこの大金を全てもらい受けることに。
そしてその現金は、家の修繕改装費にあてたとのこと。
一家は冒険物語のように、本物の宝箱を見つけ出したのでした。