アメリカでは毎年75万人もの人が心臓発作を起こしており、
死亡原因のトップに挙げられています。
日本でも虚血性心臓疾患(狭心症・心筋梗塞症)は3大死因の1つです。
一方で心筋梗塞が起こる前に、体はその兆候のサインを発するといいます。
ハーバード大学の研究によると、
患者が心筋梗塞を起こす前に前兆の症状が見られたケースが8割にものぼるそうです。
体が発信するサインを知っておけば心筋梗塞の予防につながるだけではなく、
起きてしまった時に対処もできます。
疲労感
特に何をしたというわけではないのに、体が疲れているということはありませんか?
買い物に行っただけで極端に疲れを感じたり、
階段をのぼっただけでひどく息切れがしたりという時には気をつけましょう。
心臓に負担がかかり、必要な量の血液を供給できなくなっている恐れがあります。
胸の圧迫感、背中や左肩の痛み
心筋梗塞の特徴は、胸をぎゅっとつかまれるような強い圧迫感です。
胸、背中、歯、肩、あご、首、腕、腹部の痛みと共に起こる場合もあります。
特に左肩から脳、心臓部から脳へと痛みを伝える神経伝達経路が一緒であるため、
脳の痛みの信号を左肩がキャッチすることがあるのです。
動悸、息切れ
心臓機能に異常が生じると肺の動脈が収縮し、
血流が低下するため動悸、息切れを感じることがあります。
狭心症や心筋梗塞が進行している場合に、よくある症状です。
だるさ、左手小指のしびれ感
体の力が弱くなり、エネルギー不足を感じる場合は、
体の筋肉に十分な酸素が届かなくなっていることがあります。
同時に左手小指に痛みや痺れがある場合は、
心臓の冠動脈が動脈硬化を起こしていることがあり、
酸素が不足している症状です。
心臓発作の初期症状のサインなので要注意です。
めまいと冷や汗
過剰にかく汗は、心臓発作の初期症状にみられるものです。
また、めまいは脳に送られる酸素が足りないことを意味しています。
風邪
季節の変わり目などによく風邪をひく人がいます。
咳や発熱などでつらいものですが、大抵の人はただの風邪で終わります。
しかし、これらに似た症状が心臓発作の約1ヶ月前からよく見られるのです。
特に咳は、血流を改善しようとする体の生体反応でもあるのです。
心筋梗塞で最も大切なことは予防と早期の発見です。
体から発信する不調のサインを見逃さいように、
おかしいと思ったら早急に病院へ行くことをお勧めします。
もちろん喫煙やアルコールの過剰摂取は避け、
十分な睡眠や食事にも気をつけて健康的な生活を送ることが大事です。
ストレスも心筋梗塞の引き金になりますので、なるべく穏やかに過ごしたいものですね。