“ミノバト”というハトの仲間をご存じですか?
ハトといえば公園にいる灰色のハト、
セレモニーや手品で活躍する白いハトがお馴染みですが、
ミノバトはなんと美しい虹色の羽を持つハトなのです。
その美しいハトのDNAを分析したところ、1681年にある島で絶滅した
「幻の鳥」の親戚であることが判明したそうです。
研究者の中で話題騒然となっていますが、
鳥に興味がない人もミノバトを見れば美しさに心引かれ、
その親戚の姿を見ればさらに驚くことでしょう。
虹色のミノバト
こんな美しいハトを見たことがあるでしょうか?
色からも推測できるように、
ミノバト(別名ニコバルバト)は暖かい南に生息しています。
東南アジアのインドネシアなど、
小さな島々の森林地帯を渡りながら生活している鳥です。
大きさは33センチほどで、オスもメスも似た色をしています。
主に植物の果実や種を食料にしており、
小枝で簡単な巣を作り大勢でコロニーを営巣する鳥です。
この美しい鳥が絶滅したある鳥と親戚だったとのこと。
その鳥とはどんな姿なんでしょう?
幻の鳥
「えっ、この鳥がミノバトの親戚!?」
似ても似つきませんね。
この鳥は1598年にインド洋のモーリシャス島で発見され、
100年後の1681年に絶滅したとされている『ドードー』という大きなハトです。
「醜い飛べない鳥」と呼ばれていたそうです。
飛べなくて大きいということは、
この島に天敵がいなかったということです。
それなのに絶滅してしまった理由は、人間です。
北オランダ人が食料として乱獲し、
連れてきた犬などが卵を食べたために絶滅してしまいました。
”ドードー”リベンジ
このドードーとミノバトがDNA分析の結果、親戚関係にあったそうです。
姿からは全然わかりませんね。
きっと人間によって絶滅をしたドードーは、
密かに遺伝子を残したのではないでしょうか?
そして二度と食べられないように、
美しい鳥に思いを託して科学が発達した現代にリベンジをしたように思います。
余談ですが、「ポケットモンスター」にも“ドードー”という鳥がいます。
2つの首を持つダチョウのような鳥です。