サビた包丁
サビだらけで、
どう見ても使い物にならなそうな包丁を、
ある男性が購入しました。
そして購入した男性は、
その包丁をなんと18時間研ぎ続けたのです。
まずはサンドペーパーをドア止めに巻いて、
サビを落とします。
ドア止めは斜めになっており、
一点に力が集中しているので落としやすいようです。
また、手にフィットして使い勝手も良いようです。
大体のサビも落とし、
包丁を作った職人さんの印が出てきました。
しかし、作業はまだまだ続きます。
見えない部分
見えていたサビが取れたところで、
包丁の柄を解体します。
刃の部分がこれほどサビていたのなら、
木に覆われている柄はもっとサビているはず。
男性はカッターでプラスチックの部分を切り取り、
柄の部分を取り外しにかかりますが、
予想以上にサビ付いてなかなか抜き取れません。
サビと木が一体化してしまったようです。
抜くというよりはドライバーなどを使って、
木をそぎ落としながら取り出しました。
赤茶色ではなく、真っ黒な状態です。
この部分もキレイに磨ぎ、
新しい柄を差し込みますが、
これだけでは終わらないのです。
研ぎ続けた結果・・・
そこからはひたすら磨く作業が続きます。
サビを落とした包丁を、
段階に応じて研ぎ石を変え、
ひたすら磨きます。
すると、まるで刀の刃のように見えてきます。
磨かれた包丁は、
力を入れなくても紙が切れるほどに!
包丁を作った職人と磨いた男性の職人技で、
見事に包丁が蘇りました。
12分以上ありますが、
最後まで思わず見てしまいます。
18時間の時を経て蘇った包丁は、
まるで芸術品のように輝いていました。
道具は大切にすることで、
魂が宿るのかもしれません。