サビた包丁
サビだらけで、
どう見ても使い物にならなそうな包丁を、
ある男性が購入しました。
そして購入した男性は、
その包丁をなんと18時間研ぎ続けたのです。
![](https://lovelyy.press/wp-content/uploads/2020/03/hout1.jpg)
まずはサンドペーパーをドア止めに巻いて、
サビを落とします。
ドア止めは斜めになっており、
一点に力が集中しているので落としやすいようです。
![](https://lovelyy.press/wp-content/uploads/2020/03/hout2.jpg)
また、手にフィットして使い勝手も良いようです。
大体のサビも落とし、
包丁を作った職人さんの印が出てきました。
しかし、作業はまだまだ続きます。
見えない部分
見えていたサビが取れたところで、
包丁の柄を解体します。
刃の部分がこれほどサビていたのなら、
木に覆われている柄はもっとサビているはず。
男性はカッターでプラスチックの部分を切り取り、
柄の部分を取り外しにかかりますが、
予想以上にサビ付いてなかなか抜き取れません。
![](https://lovelyy.press/wp-content/uploads/2020/03/hout3.jpg)
サビと木が一体化してしまったようです。
抜くというよりはドライバーなどを使って、
木をそぎ落としながら取り出しました。
赤茶色ではなく、真っ黒な状態です。
この部分もキレイに磨ぎ、
新しい柄を差し込みますが、
これだけでは終わらないのです。
研ぎ続けた結果・・・
そこからはひたすら磨く作業が続きます。
サビを落とした包丁を、
段階に応じて研ぎ石を変え、
ひたすら磨きます。
すると、まるで刀の刃のように見えてきます。
磨かれた包丁は、
力を入れなくても紙が切れるほどに!
包丁を作った職人と磨いた男性の職人技で、
見事に包丁が蘇りました。
12分以上ありますが、
最後まで思わず見てしまいます。
18時間の時を経て蘇った包丁は、
まるで芸術品のように輝いていました。
道具は大切にすることで、
魂が宿るのかもしれません。