コンクリートの「○」模様
坂道や立体駐車場で、
『○』模様のコンクリートを見かけませんか?
これは、
斜面が滑らないように工夫された舗装面です。
またコンクリートの耐久性、衝撃性、
摩耗性もアップする優れた模様なのです。
何気なく通行している人がほとんどだと思いますが、
あの均等に並べられた模様はどのようにして、
つけられているのでしょう?
筆者は最初、
「スタンプのように、後から○を入れるのでは?」
と思っていました。
しかし、実は職人さんの地道な作業によって、
できた模様だったのです。
模様ができるまで
広い舗装面の上の部分には、
すでに模様が均等に並んでいます。
下の部分を3人の職人さんが、
コテを使ってキレイに均していきます。
作業は壁ではなく床なので、
腰がつらそうですね。
次に大きなハケを持った作業員の方が、
表面のコンクリートを削りながら均していきます。
せっかくコンクリートを手作業で均したのに、
なぜこのような作業をするのでしょう?
職人の地道な作業
実はあの円形、
上からスタンプのように付けるのではなく、
すでに埋まっていたようです。
職人さんが、
埋まった型を手際よく取り出しています。
そして後には、
あのキレイな円形模様が残りました。
また、
型を抜くときは順番に掘り出すのではなく、
コンクリートの微妙な固まり具合で判断しているようです。
職人さんの腕にはたくさんの輪がありますが、
1つ1つ人の手で作られているとは思いませんでした。
安全のために舗装されたあの円形は、
職人さんの地道な作業で出来ていたのですね。