アメリカ空軍士官学校の予備校にある、
学生寮のドアの伝言板に、
黒人学生を屈辱する書き込みがありました。
この人種差別を、
士官学校の校長が見逃しませんでした。
激怒した「ジェイ中将」が、
生徒と教職員を集めてスピーチをしたのです。
激怒するべき!
「君たちは激怒するべきだ。空軍兵士としてだけでなく、人間として」
差別に対して怒りを露わにするジェイ校長。
兵士・人種・性別など、
その事を語る前に人間であると語ります。
「この国で起きていることが背景にあると思わないなら、それはまったく情勢に鈍感すぎる」
今のアメリカに起きている人種差別の悲劇を訴えます。
国を守るアメリカ空軍として、
情勢に疎いのは能天気だと訴えます。
「きちんとこういう問題について話し合うべきだ。その方がましな考えだ」
この問題が身近に発生した以上、
目を背けうやむやにすることなく話し合うべきだ、
とジェイ校長は生徒たちに言います。
そして校長はこの問題について考えられない場合は、
次のようにするように提言しました。
「出て行け」
教職員を集め、
「私たちはこの問題について真剣に取り組んでいる」
と生徒たちに訴えるジェイ校長の姿は、
人種差別がどれほど卑劣で最低の人間がすることなのか、
説いているのではないでしょうか?
「我々はその分強くなる」
あらゆる多様性の中で、
人間は強くなると力強く訴えかけるジェイ校長。
「もし誰かの尊厳を尊重し尊敬と共に接することができないなら、出て行きなさい」
こう述べた後、
最後にこれを実行できない人間は
「出て行け!」と強い口調で訴えました。
この出来事は、
アメリカに限ったことではありません。
ジェイ校長の言葉を他人事と考えず、
自分自身のこととして肝に銘じて下さい。