「ママが事故にあった」
ある日、鹿児島市玉里団地2丁目あたりを、
女子小学生が1人で下校していました。
その路肩に駐車していた車から、
不審者が降りてきて女の子に、
「ママが事故に遭った」と声をかけたそうです。
子供がこの言葉を聞けば、
動揺してしまいかねません。
しかしこの言葉に対し、
女の子はとても冷静にとある一言を返して、
不審者を撃退しました。
女子小学生の切り返し
「勘違いだと思います。」
彼女はただ一言、
このように返したそうです。
母親が事故に遭ったというセリフに、
全く動揺しない子供を見て内心では、
不審者の方が動揺していたことでしょう。
それでも不審者の男性は諦めることなく、
女の子を車で追いかけます。
しかし彼女はある家の前で急に立ち止まり、
「ここが私の家です。」
と不審者の男性に告げました。
今まで追いかけていた不審者の男性も、
流石に諦めたのか、
車で大人しく立ち去ったそうです。
けれど彼女が言った、
自分の家だという言葉は嘘でした。
こども110番の家
彼女が立ち止まった家は、
自宅ではなくこども110番の家でした。
こども110番の家とは90年代頃から、
子供を狙った犯罪が増加していたことから、
緊急時にステッカーや看板を掲げているお店に避難し、
助けを求められるようにした取り組みのこと。
この女の子はこども110番の存在を、
きちんと覚えていました。
それにより彼女は何の被害もなく、
安全を確保することができたのです。
これからもこのような事態は、
たびたび起こることでしょう。
その時にお子さんが適切な対応をとれるよう、
通学路にこども110番の家があるという事を、
しっかり認識させた方が良いでしょう。